今季からポーランド1部ヤギエロニア・ビャウィストクへ完全移籍した元U-22日本代表DF小林友希。

今月7日、同国メディア『Weszlo』が小林のインタビュー記事を掲載した。

ヤギエロニア移籍後、自身初の現地メディアのインタビューとなった小林は、神戸時代にともにプレーした二人のスター選手について言及した。

現在25歳の小林は2018年にヴィッセル神戸のアカデミーからトップチームに昇格し、途中FC町田ゼルビアと横浜FCへレンタル移籍した。

神戸でセンターバックとして名を上げると、2023年にはスコットランド1部の名門セルティック、2024年はポルトガル1部ポルティモネンセでプレー。今夏にポーランドへ活躍の場を移した。

記者が、現在同国1部グールニク・ザブジェでプレーしている元ドイツ代表FWルーカス・ポドルスキについてコメントを求めると、小林はこのように回答。

「彼が本物のリーダーだということはすぐに分かりました。彼は驚くべき人格と強いキャラクターを持っています。でも最初はみんな、彼を少し怖がっていました。

(記者ーーそれはなぜですか?)

僕たち日本人は基本的にシャイなんです。サッカー選手もそう。お互いに大声で怒ったり、ストレートに強い言葉を言い合ったりすることはほとんどありません。

でもポドルスキは最初からそういうことを普通にやっていました。

ロッカールームでそのようなスタイルに慣れていたんでしょう。『なぜ俺にパスを出さなかったんだ!」とよく声を荒げていました。ピッチ外ではとても礼儀正しい、いい人でした」

ポドルスキは「感情的になることが多かった」と話している小林だが、その一方で同選手から学べることはとても多かったと話している。

「彼は常に強いパスを要求していました。彼は「弱い!弱い!」と言っていました。ポドルスキはあまり走る選手ではなかったけれど、強いパスを出せばたいてい完璧にトラップして、すぐに次のプレーに移れる選手でした。だから彼の要求は理にかなっていたんです」

また、2018年に神戸へ加入し、2022年まで同クラブでプレーした元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタについては、入団前からチームメイトになった後も「夢のよう」と話している。

「プレイステーションで遊ぶとき、いつもバルセロナを選び、イニエスタで最高のフェイントをしていました。そんな彼が、ある日突然、自分のチームメイトになると聞いたんです。信じられませんでした。本当に夢のようで、現実とは思えませんでした」

続けて「彼が加入して最初の練習をしたとき、彼からボールを奪うことは不可能だとすぐに分かりました。イニエスタは不思議な感覚を持っているんです。

あるとき練習で、彼がボールをキープしていて、僕は背後からボールを奪おうと思いました。彼はまったく後ろを見ていないのに、僕の気配を察知して、瞬時に逆方向へターンしたんです。その瞬間はただ感嘆するしかありませんでした」と練習での衝撃的なプレーを回想した。

神戸時代にともにプレーしたスーパースター二人から多くのことを学んだ小林が、新天地ポーランドでどのような活躍を見せてくれるのか注目したい。

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