
ベルギー1部のシント=トロイデンは12日、都内で2024-2025シーズン報告会を行った。
今季はレギュラーシーズンでわずか7勝しか挙げられず、16チーム中14位で入れ替え戦(プレーオフ)に回り、なんとか残留を果たした。
2023年6月にJ1アルビレックス新潟から完全移籍で加入した。
来シーズン以降の去就については「まだどこのチームに行くかはぜんぜん決まっていない」と退団を見据えた上で、「しっかりといい準備をして、いいスタートを切りたい」と口にし、来年に控えたFIFAワールドカップ2026出場を虎視眈々と狙う。
来季の去就は不透明
公式戦36試合2得点3アシストを記録し、チームの1部残留に貢献した伊藤は決定力を課題に挙げた。シーズン終了後は古巣である新潟の練習に参加し、来季に向けて準備を進めたという。
「昔の仲間と一緒にボールを蹴って練習したり、個人的には走ったりしていました。チームとして厳しいシーズンだったので、個人としてもしっかりと休むことにフォーカスしたオフでした」
チャンスメイクをする伊藤(Getty Images logo)新潟在籍時は鋭いドリブル突破とチャンスメイクで、2022年シーズンにおけるJ2優勝の立役者となった。
また2024年元旦に行われたTOYO TIRES CUP 2024の男子タイ代表戦(5○0)で日本代表デビューを果たすなど、27歳は着実に一歩ずつステップアップしている。

一方で、自身を成長させたクラブである新潟はJ1第18節を終えた時点でJ2降格圏内の19位に沈んでおり、トレーニングに参加した伊藤も危機感を感じていた。
「正直、チームの雰囲気は良くなかったです。もちろん残留したいし、1試合1試合勝ちたいけれど、みんなネガティブだったというか、どこか考え過ぎだなという印象でした。でも、みんなには本当に楽しんでサッカーをしてほしいですし、J1に残ってほしい。そこは僕なりに伝えました」と古巣にエールを送った。
2シーズン目を過ごしたMF伊藤涼太郎は「チームとして苦しい状況でしたし、個人としても本当にプレーが良くないシーズンだった」と来季に向けて飛躍を誓った。