
この数年で大きな存在感を見せ始めたサウジアラビアリーグ。ワールドカップの開催も決定し、今後もその力を高めることは必至だ。
今回は『Planet Football』から「2024年に最も市場価値が下がったサウジアラビアリーグの10選手」をご紹介する。
10位:ヤニック・フェレイラ・カラスコ
クラブ:アル・シャバブ
年齢:31歳
下がった価値:1000万ユーロ(およそ16億円)
ベルギー代表のウイングとして活躍していたヤニック・フェレイラ・カラスコは、2018年に若くして中国超級リーグの大連一方に移籍した。そして3年後にアトレティコ・マドリーへ復帰し、2023年に再びサウジアラビアへの移籍を決断している。
彼自身は2023-24シーズンに24試合で7ゴールとそこそこの活躍は見せているものの、脚光を浴びる機会はあまりないことも影響して市場価値がかなり落ちている。
9位:サディオ・マネ

クラブ:アル・ナスル
年齢:32歳
下がった価値:1000万ユーロ(およそ16億円)
2022年にリヴァプールを退団してからのサディオ・マネは急速に凋落していった。バイエルン・ミュンヘンでの1年はトラブルやケガに見舞われて調子を落とし、サウジアラビアのアル・ナスルへ移籍した。
加入以来24ゴールを決めて16アシストを提供しているものの、クリスティアーノ・ロナウドがあまりにも目立っていることから全く話題になっていない。
8位:オタヴィオ

クラブ:アル・ナスル
年齢:29歳
下がった価値:1200万ユーロ(およそ20億円)
オタヴィオはアル・ナスルではビッグネームではないかもしれないが、実は2024年度のこのクラブで最も価値が高い選手だった。クリスティアーノ・ロナウドやサディオ・マネ、エメリク・ラポルトよりもだ。
FCポルトで大活躍した攻撃的MFは、ブラジルからポルトガルに帰化して代表入りし、カタールでのワールドカップ2022にも参加した。ただ、28歳で選んだサウジアラビアへの旅で価値は下がってしまった。
7位:ルーベン・ネヴェス

クラブ:アル・ヒラル
年齢:27歳
下がった価値:1200万ユーロ(およそ20億円)
現在キャリアの頂点を極める年齢となっているルーベン・ネヴェス。イングランド・プレミアリーグでも活躍した彼は、若くしてサウジアラビアへの移籍を決断して大きな話題を集めた。
ただ、彼の場合はアル・ヒラルを優勝に導いたもののEURO2024でのプレーは凡庸なもので、彼自身の価値を高めることにはならなかった。
6位:クルト・ズマ

クラブ:アル・シャバブ
年齢:30歳
下がった価値:1300万ユーロ(およそ21億円)
チェルシー、エヴァートン、ウエストハムで主力ディフェンダーであったクルト・ズマ。動物虐待映像で大きなトラブルを起こしたことでも知られる彼は、今季給与の削減のためにサウジアラビアへ貸し出された。
新加入のクラブで8試合に出場したが膝の怪我での離脱を繰り返しており、市場価値はプレミアリーグにいたころから下がり続けていた。
5位:セルゲイ・ミリンコヴィッチ=サヴィッチ

クラブ:アル・ヒラル
年齢:29歳
下がった価値:1500万ユーロ(およそ25億円)
彼がラツィオを退団してサウジアラビアへと渡ったことにより、鎌田大地が獲得されたというエピソードを持つミリンコヴィッチ=サヴィッチ。
30億円以上の年俸を受け取っていると言われる彼は、昨季30試合で11得点、今季は13試合で6得点と活躍を見せているものの、価値は1500万ユーロもの下落を記録した。
4位:ファビーニョ

クラブ:アル・イティハド
年齢:31歳
下がった価値:1700万ユーロ(およそ28億円)
2023年夏に突如リヴァプールを退団したファビーニョ。4000万ポンドもの移籍金でいきなりサウジアラビアへと移籍していった。
中東でも新しい環境に馴染んでおり、王族から高級時計をもらう映像が話題になるなど存在感は見せているが、全盛期のプレーはもはや失われており、価値も大幅に下落した。
3位:ジョアン・カンセロ

クラブ:アル・ヒラル
年齢:30歳
下がった価値:2200万ユーロ(およそ36億円)
ジョアン・カンセロ自身はバルセロナへの完全移籍を願っていたものの、マンチェスター・シティがそれを許さず、2120万ポンドでサウジアラビアへと売却した。
彼はいきなりアル・ヒラルの中心人物として優勝に貢献し、出場した13試合で12勝した。かなりのインパクトを残したものの、突然のサウジ移籍によって2200万ユーロもの価値下落があった。
2位:ムサ・ディアビ

クラブ:アル・イティハド
年齢:25歳
下がった価値:2500万ユーロ(およそ41億円)
レヴァークーゼンで大活躍を見せたフランス代表ウインガー。快速を生かしてサイドを切り裂くプレーで大きな話題になり、世界最高クラスの若手として話題になった。
しかし2023年に移籍したアストン・ヴィラでのキャリアを1年で切り上げ、なんとサウジアラビアへと移籍。6000万ユーロもの移籍金が動いたが、その分価値は急速に下落した。
1位:ネイマール

クラブ:アル・ヒラル
年齢:32歳
下がった価値:3000万ユーロ(およそ49億円)
ネイマールのサウジアラビア移籍はかなり厳しいものになった。
復帰は年明けまでずれ込むが、アル・ヒラルは彼抜きで国内の三冠を達成しており、2025年以降も契約を延長する可能性はかなり低くなっている。