近年、目覚ましい勢いで開発が進んでいるAI。特にChatGPTは一般的になりつつある。
そうしたなか、ChatGPTに頼りきりだったサッカーチームの監督が解雇されたという話題がロシアで伝えられた。
話題になっているのは、ロシア1部リーグのソチを昨夏まで指揮していたスペイン人のロベルト・モレノ監督。
48歳のモレノは、ルイス・エンリケのアシスタントとして、バルセロナやスペイン代表のコーチも務めた経験がある人物。
2023年末から2025年夏まで率いたソチでは、62試合で22勝17分23敗という戦績だった。
2023-24シーズンは1部最下位で2部に降格。2部では5位ながら昇格プレーオフの末に1年でチームを1部に復帰させた。ただ、今シーズンはリーグ開幕7試合で1分6敗と低迷したために昨年8月の時点で解任された。
そのソチの元副GMアンドレイ・オルロフが『Sports.ru』でこんな話をした。
「おもしろい例を挙げよう。ハバロフスク遠征の準備をしていた時、ロベルトは『全部考えた。遠征の全パラメータをChatGPTで設定した』と言った。結局、ChatGPTが作成したスケジュール通りに遠征した」
ジョージアにほど近いソチから極東ハバロフスクまでは直線距離で約7000キロ、移動距離は9000キロほどある。
さらに、新ストライカー獲得にもChatGPTを活用したものの、その選手は不発に終わったとか。
ただ、モレノ監督本人は、AI頼みだったという話を否定した。
「試合の準備や選手選考にChatGPTを使ったことはない。現代サッカーでは分析ツールを使用するが、誰が出場するか、どのようにトレーニングするか、どのようなプロフィールが必要かといったスポーツ上の決定は常にコーチングスタッフが専門的な経験に基づいて行う。
言及されたストライカーに関して言えば、これをアルゴリズムによる選択と表現するのは誤りだ。スポーツ部門が主導するクラブ全体のプロセスであり、移籍を承認するのが監督。
AIは監督に取って代わることができるか?サッカーは人間関係、感情、そして状況のすべてが重要。
機械では選手の目を見て話すことも、困難な状況でロッカールームをまとめることも、ミスをした人間を支えることもできない。テクノロジーは役立つが、コーチングは別物」
モレノ監督は現在無所属。
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ソチは現時点でも2勝3分13敗の最下位に沈んでいる。
筆者:井上大輔(編集部)

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