U-23日本代表、U23アジアカップに招集できなかった「海外日本人」の逸材たち12名
U-23日本代表、U23アジアカップに招集できなかった「海外日本人」の逸材たち12名

カタールで開幕したU23アジアカップ。同大会は今夏開催されるパリ五輪の予選も兼ねており、U-23日本代表は8大会連続の本大会出場をかけて戦う。

今大会はもともと2024年1月に行われる予定だったが、2023年夏に中国で開催予定だったアジアカップ(A代表)がコロナの影響で今年1~2月のカタール開催へと変更され、U-23のアジアカップがこの4月開幕にずれ込んだ。

ヨーロッパは今がまさにリーグ戦の佳境。そのため招集の拘束力はなく、U-23日本代表は海外でプレーする多くの選手たちを今回のメンバーに含めることができなかった。

ここでは、今回のメンバーに含まれなかった海外組の選手たちをご紹介しよう。

福田師王

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生年月日:2004年4月8日(20歳)
所属クラブ:ボルシアMG(ドイツ)

鹿児島の神村学園時代に「高校ナンバーワン」と言われたストライカー。

卒業後Jリーグを経由せずにボルシアMGのセカンドチームに加入し、今年1月にトップ昇格。今季セカンドチームで6ゴールをあげており、トップチームでも短い時間ながら出場時間を増やしてきている。

U-23代表には昨年11月の強化試合で初招集されたが、今回のメンバーには含まれなかった。

チェイス・アンリ

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生年月日:2004年3月24日(20歳)
所属クラブ:シュトゥットガルトII(ドイツ)

アメリカの元軍人だった父親と日本人の母親との間に生まれた大型センターバック。

彼も尚志高からJリーグを経ずにシュトゥットガルトと契約を結び、以来セカンドチームでプレー。トップでのデビューはまだだが、今年に入ってブンデスリーガでベンチ入りする機会が増えている。

U-23代表が発足した最初のメンバーの一人であり、2022年U-23アジアカップにも出場したが、今回は招集されなかった。

福井太智

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生年月日:2004年7月15日(19歳)
所属クラブ:ポルティモネンセ(ポルトガル)

サガン鳥栖の下部組織出身で、2022年3月に17歳でプロ契約を結んだ逸材。

同年9月にはバイエルン・ミュンヘンと契約を結び、翌年1月からセカンドチームでプレー。トップでの出場機会を求めて今年1月にポルティモネンセへ期限付き移籍し、先日にはスーパーな初ゴールを決めた。

昨年まで主にU-20代表で活動していたため、U-23代表には昨年の10, 11月に招集されたのみ。

熊田直紀

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生年月日:2004年8月2日(19歳)
所属クラブ:ヘンクII(ベルギー)

2023年3月に行われたU20アジアカップで5ゴールを記録し、得点王に輝いた左利きの大器。

FC東京の下部組織で育ち、2023年にトップ昇格。J1では1得点にとどまったが、そのスケールの大きさや国際大会での活躍から今年1月にヘンクへと期限付き移籍した。

U-23代表には昨年のアジア競技大会に一度だけ招集されているが、怪我のために辞退している。なお、ヘンクIIには今冬、神村学園の吉永夢希も加入している。

斉藤光毅

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生年月日:2001年8月10日(22歳)
所属クラブ:スパルタ(オランダ)

横浜FCの下部組織出身で16歳にしてトップデビューした神童。35歳年上の三浦知良と2トップを組んだ際には、「Jリーグ史上最大年齢差」が大きな話題となった。

2021年1月にはベルギー2部のロンメルへ移籍し、2022年の夏にはオランダの古豪であるスパルタへ。以来2シーズン、左サイドの主力として確固たる地位を築いている。

U-23代表でも当初から主力級の選手だったが、スパルタの欠かせない戦力になったため今回メンバー外に。

三戸舜介

U-23日本代表、U23アジアカップに招集できなかった「海外日本人」の逸材たち12名
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生年月日:2002年9月28日(21歳)
所属クラブ:スパルタ(オランダ)

アルビレックス新潟が輩出したキレッキレのアタッカー。かなり小柄ながら強烈なシュートも持つ。

トップ昇格から3シーズン新潟で活躍し、今年1月にオランダのスパルタへ移籍。デビュー戦で初ゴールを決めるなど、右の三戸舜介、左の斉藤光毅という日本人Wウィングが躍動している。

彼も年代別日本代表の常連で海外移籍前はU-23代表にほぼ選ばれていたが、スパルタでの活躍により今回のメンバーから外れている。

小田裕太郎

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生年月日:2001年8月12日(22歳)
所属クラブ:ハーツ(スコットランド)

兵庫生まれ、中学生の頃から所属したヴィッセル神戸でプロデビューしたアタッカー。

Jリーグで優れた突破力を発揮し、2023年1月にスコットランドのハーツへと完全移籍。昨季は1得点だったが、今季はここまで5得点と活躍している。

ユース年代から日本代表の常連でU-23代表にも定期的に選ばれていたが、ハーツで結果を残している状況もあり今回は不参加となった。

鈴木唯人

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生年月日:2001年10月25日(22歳)
所属クラブ:ブレンビー(デンマーク)

天才的な技術と特異な感覚を持つ次世代のエース候補。

市立船橋高から清水エスパルスを経て、昨年1月にフランスのストラスブールへ。デビュー戦で衝撃的なゴールを決めたが3試合の出場にとどまり、夏には清水へ復帰。その後すぐにデンマークのブレンビーに移籍した。

彼はこのU-23代表の10番でありエースだったがここ最近ブレンビーですばらしい活躍を見せており、今回のメンバーに招集できなかった。

鈴木彩艶

U-23日本代表、U23アジアカップに招集できなかった「海外日本人」の逸材たち12名
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生年月日:2002年8月21日(21歳)
所属クラブ:シント=トロイデン(ベルギー)

父親がガーナ人で、日本サッカー史上最高のポテンシャルを秘めると期待されるGK。

浦和レッズ時代は西川周作という高い壁に出場を阻まれたものの、昨夏シント=トロイデンへ移籍し守護神に。その結果日本代表での地位も確立し、今年行われたアジアカップでもゴールマウスを守った。

U-23代表では本来彼が守護神であったが、アジアカップで所属チームを長期離脱した事情もあり今回は選外となった。

久保建英

U-23日本代表、U23アジアカップに招集できなかった「海外日本人」の逸材たち12名
U-23日本代表、U23アジアカップに招集できなかった「海外日本人」の逸材たち12名

生年月日:2001年6月4日(22歳)
所属クラブ:レアル・ソシエダ(スペイン)

前回の東京五輪でエース格だった日本の神童は、年齢的にはこのパリ五輪世代だ。

しかしご存知の通り、彼はすでにA代表とレアル・ソシエダで欠かせない存在となっており、この世代のU-23代表には今まで一度も招集されていない。

もしパリ五輪への出場が決まれば、彼が本大会のメンバーに名を連ねる可能性は十分にあるだろう。そのためにも予選突破を願いたい。

佐野航大

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U-23日本代表、U23アジアカップに招集できなかった「海外日本人」の逸材たち12名

生年月日:2003年9月25日(20歳)
所属クラブ:NEC(オランダ)

鹿島アントラーズでプレーする佐野海舟の実弟で、昨夏よりオランダでプレーするMF。

所属するNECはオランダの中堅クラブだが今季は歴史に残るシーズンを送っており、その原動力となっているのが日本人の小川航基と佐野航大だ。

ユーティリティで中盤ならどこでもプレーできる。昨年までU-20世代だったためまだU-23代表への招集経験はないが、今の活躍なら先にA代表へ招集されるかもしれない。

後藤啓介

U-23日本代表、U23アジアカップに招集できなかった「海外日本人」の逸材たち12名
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生年月日:2005年6月3日(18歳)
所属クラブ:アンデルレヒトII(ベルギー)

2028年のロス五輪世代でありU-23代表には一度も選ばれていないものの、後藤啓介はパリ五輪の“隠し玉”になる可能性を秘めた逸材であろう。

ジュビロ磐田のユースから昨年トップ昇格し、17歳でデビュー。クラブのレジェンド・高原直泰の持つ記録を25年ぶりに更新するクラブ最年少での初ゴールも決めた。

今年1月には18歳にしてベルギーの名門アンデルレヒトと契約。出場は2部のセカンドチームだが、加入直後からPKキッカーを任されるなどここまで早くも6ゴールを記録している。

191cmと長身でヘディングも足元も強い。「日本のサッカー界が見えてない世界もある。

それを見たいし、いろんな方々に見せたい」とその野望は果てしない。

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