バルセロナで結果が出なかったヴィトール・ロッキ photo/Getty Images
初の欧州挑戦は早々に終わった
選手にとってシーズン途中となる冬の移籍は難しいと言われるが、それが初の欧州挑戦となれば尚更だろうか。
バルセロナのスポーツディレクターを務めるデコが今も悔やんでいるのは、昨年1月にブラジルのアトレチコ・パラナエンセから3000万ユーロで獲得したブラジル人FWヴィトール・ロッキだ。
ブラジル国内で特別な才能と期待されていたロッキだが、バルセロナでの挑戦は早々に終わってしまった。レアル・ベティスへのレンタル移籍を挟み、今年2月にはブラジルのパルメイラスへ完全移籍。まだ20歳と若いロッキにとって初となる欧州挑戦は僅か1年で終わってしまった。
移籍の時期で何かが大きく変わったかは分からないが、デコは冬の市場でロッキを加えたことを悔やんでいる。当初は2024年の夏に迎え入れる予定だったからだ。
「ヴィトールには申し訳ないと思っている。1月の加入は彼にとってプラスにならなかったと常に思っている。序盤は勢いに乗ってゴールをいくつか決めたが、その後はバルセロナでのプレッシャーに耐えられなくなってしまった。もし彼が今季より加入していれば、新しいフィットネスコーチも加わってもっと良い状況になっていたかもしれない。もっと幸運に恵まれていたかも。ただ、今はパルメイラスで自信を取り戻さないといけない」(『Mundo Deportivo』より)。
当時バルセロナの指揮官を務めていたシャビ・エルナンデスが冬の合流を望んだということだが、結果的には上手くフィットしなかった。