「二人目の“ひいろ”という名前でJリーガーになりたい」試合終了間際のPK弾で敗戦の富山第一、DF田中陽路が目指すプロの道

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[第104回全国高等学校サッカー選手権大会3回戦、富山第一高等学校(富山県代表) 1-2 熊本県立大津高等学校(熊本県代表)、 2日、千葉・フクダ電子アリーナ]



3回戦が2日に関東圏各地で行われ、富山第一高は大津高に1-2で逆転負けを喫した。



先発フル出場した富山第一DF田中陽路(ひいろ、3年、カターレ富山U-15)は試合後に大粒の涙を流した。



田中はこの日の悔しさを糧にして、富山第一の“二人目のヒーロー”としてプロ選手になると誓った。



二人目のヒーローになる



スローガンに「強い富山第一を取り戻す」と掲げ、大一番に臨んだ。



2013年度以来の選手権優勝を目指す富山第一は、3回戦で大津と激突。



「ホテルからずっと『僕たちの方がチャレンジャー』と話していて、一個か二個のチャンスがあるかどうかの戦いになると、全員が共有していました。そのチャンスを絶対に逃さないようにしようと、重みを感じながらプレーしていた」と、前半はシュートを一本も打たせてもらえなかったが、序盤から集中した守りで0-0のまま後半に突入した。



「二人目の“ひいろ”という名前でJリーガーになりたい」試合終了間際のPK弾で敗戦の富山第一、DF田中陽路が目指すプロの道
画像: クロスボールをブロックする田中(右、写真:浅野凜太郎)

クロスボールをブロックする田中(右、写真:浅野凜太郎)



後半も大津の波状攻撃を受けたが、田中らを筆頭にゴールを死守。田中はシュートをブロックすれば「よし!」と雄叫びを上げて、ピッチを熱くした。



そして待望の先制点が富山第一に生まれた。



後半27分にカウンターで相手陣地に侵入したイレブンは一度ボールを取られたが、即時奪還。相手ボックス前でパスを受けたFW山田聖心(せな、3年、カターレ富山U-15)が左足を振りぬいて、ゴールに突き刺した。



「ここで大津を食ったら、本当に富山第一の強い時代が戻ってくる」とイレブンは歓喜。勝利に一歩近づいたが、大津は粘り強かった。



富山第一は同31分にサイド攻撃から同点に追いつかれると、その後も圧倒された。ボールを支配され続けると、試合終了間際にペナルティキックのチャンスを献上。これを同46分に決められて、逆転負けを喫した。



「二人目の“ひいろ”という名前でJリーガーになりたい」試合終了間際のPK弾で敗戦の富山第一、DF田中陽路が目指すプロの道
画像: 集中した守りを披露した富山第一イレブン(写真:浅野凜太郎)

集中した守りを披露した富山第一イレブン(写真:浅野凜太郎)



「守り切れなかったので、申し訳ない」と試合終了のホイッスルと同時に崩れ落ち、大粒の涙を流した田中。応援席への挨拶を終えた後もなかなかグラウンドから離れられず、悔しさをあらわにしていた。



J2カターレ富山の下部組織で育った田中にとって選手権は憧れの舞台だった。同クラブのU-18にも上がれたが、富山第一への進学を決断。「プロサッカー選手に近づきたい」想いでこの3年間を過ごしてきた。



卒業後は愛知学院大に進み、引き続きプロを目指す。「二人目の“ひいろ”という名前でJリーガーになりたい」と富山第一のOBで、大学を経てジェフユナイテッド千葉でプロになったFW小森飛絢(ひいろ、浦和レッズ)と同じように、田中陽路は諦めない。



「二人目の“ひいろ”という名前でJリーガーになりたい」試合終了間際のPK弾で敗戦の富山第一、DF田中陽路が目指すプロの道
画像: 悔しさをあらわにした田中(写真:浅野凜太郎)

悔しさをあらわにした田中(写真:浅野凜太郎)



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「自分はディフェンスだけど、攻撃もしたい。得点に絡みながら、守備もしっかりとできるディフェンダーになりたいです」とヒーローの物語は続く。



(取材・文・写真:浅野凜太郎)

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