日本代表のエースストライカーに定着している上田綺世。
オランダの強豪フェイエノールトでは苦しい時間も過ごしたものの今シーズンは開幕8試合8ゴールと大暴れ。
来年開催されるワールドカップへの期待も高まるところだが、そんな彼の課題とされてきたのが「ポストプレー」であろう。
サッカーにおいて前線の選手は花形であるが、そこで目立つプレーだけにこだわらず周りのためにチャンスを作り出すタイプの者もおり、そんな利他的な性質を持つFWは「ポストプレーヤー」と呼ばれている。
そこで今回は、日本代表の歴史の中で「最も偉大なポストプレーヤー」をご紹介する。上田が彼らを超えられれば、日本代表は高みを目指せるはずだ。
高木琢也
日本代表成績:44試合27得点
主な所属クラブ:フジタ、マツダ、サンフレッチェ広島、ヴェルディ川崎、コンサドーレ札幌
「アジアの大砲」と呼ばれたJリーグ黎明期を代表するポストプレーヤー。188cmの体格と空中戦を生かし、前線での絶対的なターゲットマンとして存在感を見せた。
サンフレッチェ広島のエースとしての活躍に加え、日本代表においてダイナスティカップ1992やアジアカップ1992で重要なゴールを次々と決め、タイトル獲得に大きく貢献した。
引退後は指導者として様々なクラブを率いており、現在はV・ファーレン長崎の監督を務めている。
城彰二
日本代表成績:35試合7ゴール
主な所属クラブ:ジェフユナイテッド市原、横浜マリノス、バジャドリー、ヴィッセル神戸、横浜FC
日本代表が初出場した1998年のワールドカップでエースとして期待された城彰二。180cmに満たない体格ではあったものの、その身体的能力や巧みな技術によって万能型のポストプレーヤーとして名を馳せた。
Jリーグでは高卒ルーキーとして臨んだ1994年にデビューから4試合連続ゴールを決め、日本代表でもエースとして活躍。ただワールドカップでは存在感を見せられず、帰国時の空港でサポーターから飲み物をかけられる事件に遭遇した。
横浜FCで長くプレーした後で現役を引退し、現在は解説者として活躍しているほか、YouTuberとして日々楽しい動画をアップしている。
西澤明訓
日本代表成績:29試合10得点
主な所属クラブ:セレッソ大阪、エスパニョール、ボルトン・ワンダラーズ、清水エスパルスなど
セレッソ大阪では森島寛晃とのコンビで一時代を築き、Jリーグ屈指のポストプレーヤーとして名を馳せた。ユニフォームの襟を立てる独特のスタイリングも象徴的で、多くのファンに親しまれた。
日本代表ではトルシエ政権においてコンスタントに招集され、エスパニョールやボルトン・ワンダラーズでヨーロッパのリーグも経験。利他的なプレーも厭わない新時代のターゲットマンであった。
引退後は代理人として活動しているほか、古巣であるセレッソ大阪のアンバサダーとしても活躍している。
鈴木隆行
日本代表成績:55試合11得点
主な所属クラブ:鹿島アントラーズ、横浜F・マリノス、ジェフユナイテッド市原、川崎フロンターレ、ヘンク、ツルヴェナ・ズヴェズダ、水戸ホーリーホックなど
得点よりも潰れ役として力を発揮した異色のストライカー。2002年のワールドカップにおいては日本代表をグループステージ突破に導く「魂のゴール」を決め、大きな話題を集める存在となった。
豊かなフィジカル的能力とランニングを生かして味方にチャンスを作り出すスタイルは、フィリップ・トルシエ監督に高く評価され、柳沢敦との鹿島アントラーズコンビで主に起用された。
2010年に引退を宣言したがその後ピッチに復帰し、水戸ホーリーホックとジェフ市原・千葉でプレーしたあとに再び引退。現在は指導者や解説者として活動している。
前田遼一
日本代表成績:33試合10得点
ジュビロ磐田黄金期に高卒で加入し、MFからストライカーに活躍の場を移して大ブレイク。高原直泰や中山雅史の後を継ぎ、エースとして得点を量産する立場となった。
得点力のみならず、前線でボールを収めてチャンスを作り出す能力についても一級品。万能型のFWとしてオシム、岡田武史、ザッケローニと3名の日本代表監督に信頼された。
引退後は指導者に転身し、ジュビロ磐田の下部組織でコーチに就任。
大迫勇也
日本代表成績:57試合25得点
主な所属クラブ:鹿島アントラーズ、1860ミュンヘン、ケルン、ブレーメン、ヴィッセル神戸
決して大柄ではない体格であるが、様々な技術を駆使して日本最高クラスのポストプレーを見せた大迫勇也。驚異的なトラップとコンタクトの強さによって、相手のディフェンダーを抑え込んでチャンスを作り出す。「後ろ向きのボールめっちゃトラップする」半端ないストライカー。
フィジカルと技術と戦術眼の三拍子を揃えている万能型だったため海外ではサイド起用などもされてしまったが、いわゆる「日本型ストライカー」として日本代表では絶対的な存在であった。
ブレーメンから2021年に帰国してからはヴィッセル神戸のエースとして活躍。2023年には自身初のJリーグ得点王に輝き、年間最優秀選手賞も獲得している。
※選出基準は、各選手の実績に基づきながら筆者またはメディアの主観的判断も含んでおります。

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