2025年も残りわずか。
ここでは、世界的選手査定サイト『Transfermarkt』による市場価値がこの1年間で最も上昇した日本人をとりあげてみる。
10位 町野修斗
26歳FW、ドイツ1部ボルシアMG所属
現市場価値:700万ユーロ(約12.8億円)
2025年1月1日市場価値:300万ユーロ(約5.5億円)
上昇額:400万ユーロ(約7.3億円)
J3、J2、J1を経て、日本代表にまでなったストライカー。2022年W杯は代替招集でメンバー入りするも、出場機会は訪れず悔しさも味わった。
2024-25シーズンにはドイツ1部ホルシュタイン・キールでブンデスリーガ11ゴールと活躍し、今夏に名門ボルシアへ栄転。伊賀市出身で忍者ポーズが代名詞だが、ユニフォームのスポンサー名を隠さないなど配慮も。
9位 北野颯太
21歳MF・FW、オーストリア1部レッドブル・ザルツブルク所属
現市場価値:450万ユーロ(約8.2億円)
2025年1月1日市場価値:45万ユーロ(約8000万円)
上昇額:405万ユーロ(約7.4億円)
あまたの天才を輩出してきたセレッソ大阪の最新作。アタッキングセンスとテクニックを併せ持つ逸材だ。2022年にはセレッソ史上最年少となる17歳6カ月17日で初ゴールをマークした。
若くしてJリーグで台頭すると2025年夏にオーストリアの強豪レッドブル・ザルツブルクへ移籍。2025年11月には日本代表デビューも果たした。
8位 高井幸大
21歳DF、英プレミアリーグ・トッテナム所属
現市場価値:500万ユーロ(約9.2億円)
2025年1月1日市場価値:55万ユーロ(約1億円)
上昇額:445万ユーロ(約8.1億円)
身長192cmの長身ながら、足元の技術にも優れる大型ディフェンダー。19歳で2024年パリ五輪に出場すると、同年9月には日本代表デビューを果たした大器。
2025年夏、川崎フロンターレからトッテナムへ移籍したが、その移籍金はJリーグ史上最高額となる500万ポンド(約10.5億円)とされている。『スラムダンク』など漫画・アニメ好き。
6位タイ 田中碧
27歳MF、英プレミアリーグ・リーズ所属
現市場価値:1000万ユーロ(約18.3億円)
2025年1月1日市場価値:400万ユーロ(約7.3億円)
上昇額:600万ユーロ(約11億円)
幼なじみの三笘薫とともにサムライブルー入りを果たしたイケメンMF。
川崎フロンターレ、デュッセルドルフを経て、2024年に英2部リーズに加入すると、リーグ年間ベストイレブンに選ばれるほどの大活躍でリーグ優勝に貢献した。世界最高峰のプレミアリーグでは苦闘していたが、本領を発揮しつつある。
6位タイ 前田大然
28歳FW、スコットランド1部セルティック所属
現市場価値:1400万ユーロ(約25.6億円)
2025年1月1日市場価値:800万ユーロ(約14.6億円)
上昇額:600万ユーロ(約11億円)
Jリーグ時代から驚異的スプリントで相手DFたちを震え上がらせてきた快足FW。
2024-25シーズンはセルティックで公式戦33ゴールとキャリアハイの大活躍。夏にはステップアップを希望していたが、セルティック側の都合で移籍が破談になると、調子を崩すことに…。かつてはスキンヘッドが代名詞だったが、愛娘の言葉もあり、イメチェン。
5位 藤田譲瑠チマ
23歳MF、ドイツ1部ザンクト・パウリ所属
現市場価値:800万ユーロ(約14.6億円)
2025年1月1日市場価値:180万ユーロ(約3.3億円)
上昇額:620万ユーロ(約11.3億円)
名門東京ヴェルディユース時代から期待されてきたMF。あのラモス瑠偉さんが「縦パスは天下一品」と唸るほど、当時からパスセンスはずば抜けていた。
20歳で日本代表デビューを飾ると、2023年から海外でプレー。シント=トロイデンで活躍すると、2025年にはザンクト・パウリがクラブ史上2番目に高額となる350万ユーロ(約6.4億円)で獲得した。ブンデスリーガでも持ち前のパスセンスを発揮、走行距離でもリーグ上位に入るなど活躍中。
4位 上田綺世
27歳FW、オランダ1部フェイエノールト所属
現市場価値:1500万ユーロ(約27.5億円)
2025年1月1日市場価値:800万ユーロ(約14.6億円)
上昇額:700万ユーロ(約12.8億円)
いまや日本代表の頼れるエースになったストライカー。
法政大学から鹿島アントラーズを経て、2022年に海外へ移籍。Jリーグ時代からずば抜けたフィジカルを持っていたが、今シーズンついに覚醒した。フェイエノールトでは前半戦で18ゴールと大暴れ。2025年10月のブラジル代表戦でも値千金の逆転ゴールで歴史的初勝利に貢献した。
3位 鈴木唯人
24歳MF、ドイツ1部フライブルク所属
現市場価値:1500万ユーロ(約27.5億円)
2025年1月1日市場価値:700万ユーロ(約12.8億円)
上昇額:800万ユーロ(約14.6億円)
名門である市立船橋高校時代から将来を嘱望されていたセンス抜群の攻撃的MF。清水エスパルス、ストラスブールを経て加入したデンマークのブレンビーでブレイク。「小さな魔法使い」と呼ばれるなどリーグ屈指の存在になると、2025年夏にドイツ1部フライブルクに移籍金1000万ユーロ(約18.4億円)ほどで引き抜かれた。
フライブルクは日本企業『SUZUKI』がスポンサーになったこともあるため、差別化するためにユニフォームの名前は「YUITO」にしている。ちなみに、東京五輪の体操男子個人総合で金メダルを獲得した橋本大輝選手は高校の同級生。
2位 鈴木彩艶
23歳GK、イタリア1部パルマ所属
現市場価値:2000万ユーロ(約36.6億円)
2025年1月1日市場価値:900万ユーロ(約16.5億円)
上昇額:1100万ユーロ(約20.1億円)
日本代表の若き守護神。浦和レッズで育成され、19歳にして代表デビューを飾った。
2023年にベルギーのシント=トロイデンに移籍すると、1年でイタリアのパルマに栄転。セリエAでも活躍を見せ、世界屈指の若手GKとして評価されるまでになった。190センチ100キロと圧倒的なフィジカルを持ち、ロングフィードも武器。
真面目な性格で知られ、「(恋人は2026年)ワールドカップが終わってから考えます」と宣言したことも話題に。11月に左手を骨折し、現在は離脱中。
1位 佐野海舟
24歳MF、ドイツ1部マインツ所属
現市場価値:2500万ユーロ(約45.9億円)
2025年1月1日市場価値:700万ユーロ(約12.8億円)
上昇額:1800万ユーロ(約33億円)
弟の佐野航大とともに日本代表になったMF。
欧州挑戦1年目ながらブンデスリーガ走行距離1位になるなど活躍。攻撃面での貢献でも成長を見せており、復帰した日本代表でも主力になっている。
筆者:井上大輔(編集部)

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