ドイツメディア『FOCUS online』は今月20日、ビーレフェルトのバーで行われた祝賀会で、ナイフを持った暴漢に、サッカーファン5人が襲撃される事件が発生したと報じた。

地元警察と検察庁によると、事件は今月18日未明に発生。

ビーレフェルトのバーではサッカーの試合が放送されており、ファンがテレビ観戦をしていたところ、突然現れた男性が刃物や槍のような凶器でバーにいたファンたちを切りつけたという。

負傷した5人は22歳から27歳の男性で、そのうち4人が重傷を負った。現在は市内の病院に入院中で、幸いにも全員命に別条はないとのこと。

19日にデュッセルドルフ郊外の街で容疑者は逮捕されており、同メディアの報道によると、事件を起こした男性は同国在住の35歳のシリア国籍。トルコ経由で欧州に渡り、2023年12月に連邦移民難民局で亡命申請をしていた。

容疑者の犯行の動機は明らかになっていないが、同容疑者がビーレフェルトの難民用宿泊施設に滞在していた部屋から、電話番号が書かれたメモが見つかっている。

その番号は、同国ノルトラン=ヴェストファーレン州のイスラム過激派団体の関係者として治安当局がマークしている人物だったという。

熱狂や社交の場であるはずのスポーツバーが、一転して凶行の場となった今回の事件。ファンの安全を守るためにも、真相の解明と適切な対応策の早急な実施が強く求められる。

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