
6月14日にアメリカ合衆国で開幕を迎えたクラブワールドカップ。ただ、欧州からはわずか12クラブしか出場権を獲得できず、世界中のサッカーファンが集うこの大会から、多くのスーパースターが姿を消すことになった。
今回は『Planet Football』から「クラブワールドカップ2025で見られない世界級プレーヤー」を紹介する。
クリスティアーノ・ロナウド
サウジアラビアのアル・ナスルでプレーするクリスティアーノ・ロナウドは、今大会で最も注目されたかった選手のひとりだろう。FIFA会長のジャンニ・インファンティーノも、ロナウドを今回の大会の顔にしたかったはずだ。
しかし、アル・ナスルがサウジ国内でタイトルを獲得できなかったため、ロナウドの出場は叶わなかった。一方、かつてのライバルであるリオネル・メッシはインテル・マイアミで出場権を獲得している。
移籍の噂もあったものの結局は実現せず、ロナウドがフォーマット変更後初の開催となるクラブワールドカップに顔を見せることはなくなった。それはFIFAにとっても悔しい結果であろう。
ラミン・ヤマル

バルセロナの17歳の天才、ラミン・ヤマルも今大会には出場しない。昨シーズン、ヤマルはクラブとスペイン代表で合計62試合、4000分以上をプレー。若くして大きな負担を強いられた彼にとって、この夏の休息は非常に重要だ。
ハンシ・フリック監督のもとでバルセロナはチーム再建を目指しており、多くの若手選手が酷使されている。特にヤマルのような若手が怪我に見舞われることは、サッカー界全体にとっても大きな痛手となる。
それを考えれば、アンス・ファティやペドリ、ガビのように酷使され続けることがないという事実は、ヤマルにとっては素晴らしいものなのかもしれない。
ネイマール

ネイマールは、もしアル・ヒラルに残留していれば今大会に出場できたはず。しかし、2025年1月にブラジルのサントスへと復帰したため、クラブワールドカップの舞台からは遠ざかった。
ブラジル代表のエースとして期待されながらネイマールは怪我に悩まされてきたが、彼が目指しているのは来年のワールドカップ。そこに向けて完全復活を目指している。
サントスでのプレーは、世界的な注目を浴びるよりも、じっくりとコンディションを整えるのに最適な環境だ。ネイマール自身も「最後のワールドカップに向けて全力を尽くしたい」と語っており、今大会の不在は彼にとってプラスに働くかもしれない。
モハメド・サラー

リヴァプールのエース、モハメド・サラーも今大会には出場しない。リヴァプールは過去4年間で欧州屈指の強豪クラブとして君臨してきたが、クラブワールドカップの出場権を逃した。
欧州の出場枠は限られており、リヴァプールは「1協会につき2クラブまで」というルールによって門前払いとなった。
サラーは昨シーズン、プレミアリーグで数多くのゴールを記録し、リヴァプールの優勝に大きく貢献した。今夏はゆっくりと休養をとり、来シーズンに向けて英気を養うことになる。
フロリアン・ヴィルツ

フロリアン・ヴィルツは、今夏リヴァプールへの移籍が噂されているドイツの若きスターだ。もはや世界でもトップクラスの期待株であると言って良い。
しかし、仮にレヴァークーゼンに残留していたとしても、リヴァプールに移籍がすでに決まっていても、今大会には出場できなかった。
ヴィルツはドイツ代表としても活躍しているが、6月のネーションズリーグではかなりの疲労が見られた。