今月14日、ウェールズのメディアは昨年3月16日の夜に10代の少年が故意に車で人々の集団に突っ込み、その内のサッカーファン1名に大怪我を負わせた事件を報じた。
被害者の男性は20歳のイングランド2部スウォンジー・シティのファンで、交通事故により脳から出血した。
当時、被害者の男性は友人と共にスウォンジー対カーディフ・シティの試合を観戦し、その後にいくつかのパブをまわっていたという。
当時17歳の容疑者ミッチェル・ジョーンズは、被害者の男性が属するグループのメンバーと以前から確執があったとのこと。裁判における検察側の発言によると、ジョーンズは「攻撃的に」道路を走行し、スワンズファン(スウォンジーのファンのこと)を威嚇していた。これに対して被害者のグループはガラス瓶を車に投げつけたり、ごみ袋を通りに投げ捨てて動きをけん制したとのことだが、逆効果だった。
被害者の男性を轢いて地面に倒した後、容疑者は彼が死ぬことを恐れてその場から逃走した。
現在18歳の容疑者は裁判における答弁により減刑され、少年犯罪施設での40か月の拘留が宣告された。また、計3年3か月の運転禁止処分を受けた。
なお、被害者の男性は脳出血の他に、頭蓋骨・腕・肩の骨折や肘の脱臼、更には片耳の聴力を失うこととなった。