いまや多くの日本人選手たちが海外のリーグでプレーしている。
2022年シーズン限りで引退した元日本代表DF槙野智章もドイツのケルンでプレーした経験がある。
その槙野は、市川紗椰さんがパーソナリティを務めてきたJ-WAVEで放送中の『ORIENT STAR TIME AND TIDE』のツインナビゲーターに就任。番組で日本とドイツの違いで一番驚いたことについて聞かれるとこう答えていた。
「ファン、サポーター、見に来てくれる人達のサッカーの知識は全く違います。(向こうのほうが)詳しいですし、リアクションも全然違うんですね。
例えば、日本のファン・サポーターの方たちって、チャンスで外した時のリアクションだったら、『あぁ~』なんですよ。シュートを外した『あぁ~』、『もぉ~』とか。
でも、海外の人達のリアクションは『Uhhh~!』。Uhなんですよ、ネガティブじゃないんですよ。
日本人のサポーターは『あぁ~』ってもう完全にネガティブ。残念もあるし、なんでミスったのって感じをスタジアム中が作る。それってプレーしている選手たちに伝わるんですよ。実際に僕もプレーしていて、それを何回も聞いたことがあります。
日本人のサポーターは選手たちを乗らせるような声っていうのじゃないんですけど、シンプルに見て残念に思ってしまう。
ただ、ヨーロッパのファン・サポーターの方たちは、一緒に戦っているので、『次いこうぜ!』『Uh~』『惜しいね』みたいな。持っていき方が全く違うので、この応援の仕方を」
「数年前にある選手が日本のサポーター、見てる方たちも見てる感覚とかリアクション、声援を変えてみてはどうですかという提案をしたんです。(それでも)やっぱり変わらないですね。
(市川:みんな素直にリアクションをしているだけですしね)
そうです、そうです。
そこのサッカー文化は全く違う。応援の仕方も太鼓とかあるんですよ、日本は。でも、海外はないんですよ。ある選手がインタビューで日本のサポーターが太鼓を使わなくなったら、よりサッカーのレベルがぐっと上がりますって言ってるんですよ。
(市川:太鼓はどういう足かせに?)
リズムとかテンポが生まれない、逆に。音とか音楽でそっちのリズムになってしまう。ただ、ヨーロッパはそういうのがないので、選手のリズムでスタジアムの士気が上がっていくので。
日本と欧州では応援の仕方、見る感覚が違うとのこと。
この話を聞いた市川さんは、「なるほどね、おもしろい」などと反応していた。