5日に行われたFIFAワールドカップ・アジア3次予選の第9節で、日本代表はオーストラリアを相手に0-1で敗れた。
多くの新戦力をスタメンに配置した日本は、前半からボールを圧倒的に支配したもののゴールに至らず、スコアレスのまま試合終了が近づいた。
しかし89分にはオーストラリア代表が右サイドでチャンスを作り、クロスボールからアジズ・ベヒッチが素晴らしいシュートを放つ。
これがオーストラリアの先制ゴールとなり、日本代表はこのワールドカップ予選で初めての敗北を喫することになった。
前半から守りを固めてカウンターを仕掛け、最後の最後で少ないチャンスをものにしたように見えたオーストラリア。しかしベヒッチが試合後に話したところによれば、実はそうではなかったという。
「(相手の攻撃を吸収してから反撃する戦術だったのか?)いや、そうではなかった。我々はもっと試合を支配したかった。
しかしながら、日本代表はクオリティがある相手だし、我々も今日よりもっといい試合をした日もある。ただ、サッカーというのはそういうものだ。
僕はいつも言うのだけれども、仲間たちとともに苦しんで、戦って、最後に勝利を収めるという試合こそが記憶に残るものだよ。そして、今夜の結果を楽しみたいよ。なんて美しいスタンドなんだ。6万人もここにいるんだよ。
母国の地で、しばらく勝つことができなかった相手を破ることができた。そのチャンスがあることは分かっていたし、この瞬間をエンジョイしたいよ」
ベヒッチによれば、実はカウンターだけを狙って試合に入ったわけではなく、本当はもっと試合を支配してプレーするつもりであったという。