イタリアメディア『IL PESCARA』は今月20日、スクーター事故で約10日間の集中治療を受けていた16歳の少年が亡くなったと伝えた。
同国アブルッツォ州のアドリア海沿いの街シルヴィに住むクリスティアンさんは、今月11日から12日にかけての深夜、シルヴィ市内を走る国道をスクーターで走行していたところ、接触事故を起こして重傷を負い、病院に緊急搬送された。
事故から約10日間、集中治療室で生死の境をさまよった末、昨日に脳死と判定された。
クリスティアンさんが単独で壁に激突したのか、ほかの車両が関与した事故なのかなどの詳細については分かっておらず、現在も地元警察の調査が続いている。
亡くなったクリスティアンさんは熱心なインテル(イタリア・セリエA)のサポーターであり、意識不明の状態が続いている間、彼の父親のもとにインテルのシモーネ・インザーギ監督から音声メッセージが届いことも報じられていたとのこと。
クリスティアンさんはが所属していた地元の少年サッカーチーム『シルヴィ・カストルム2010』は、次のような追悼メッセージを掲載した。
「クリスティアンは、愛する人々に囲まれ、多くの祈りと奇跡を信じる声の中で、最後まで力強く戦いました。しかし、運命は残酷な選択をしました。
クリスティアンは単なるサッカー選手ではありませんでした。彼は息子であり、友人であり仲間でした。そして、シルヴィ・カストルムが大切にしている『努力・情熱・尊重・仲間意識』という価値を体現してくれた存在でした。彼の不在は私たちに大きな傷跡を残し、それは永遠に心に残ることでしょう」
インテルを心から愛し、サッカーに情熱を注いだクリスティアンさん。彼が遺したその熱い想いは、家族や仲間たちの深く刻まれるだろう。