毎週木曜日に最新作が配信されている『内田篤人のFOOTBALL TIME』。
今回はクラブW杯の取材でアメリカを訪れたMCの内田篤人が、LAギャラクシーでプレーする親友の吉田麻也との対談を行っている。
吉田がキャプテンを務めているLAギャラクシーは、昨季MLSを制覇する活躍を見せたものの、今季はおよそ半分を終えてわずか1勝しかできておらず、最下位に沈んでいる。
なぜそのような急降下が起こっているのか?吉田は内田の問いに対して以下のように話していた。
内田「今季1勝5分け12敗、18得点39失点(笑)!なんなの、どうしたの?去年優勝してるじゃん」
吉田「笑い事じゃないからね。これはMLSが他の国とは全く違うリーグだということを皆さんに理解していただかなければいけない。
話すと長くなるんだけど、ざっくりと言えば、まずMLSにはサラリーキャップ(給与総額を制限するルール)があるんですよ。全体でこれだけの額だと決まっていて、それに該当しない枠が3人だけある。
これはウイニングボーナス、いわゆる勝利給も加算されるんです。次の年のサラリーキャップに去年のボーナスも乗っかってくるんですよ。本来はサラリーキャップの限度額を使えるはずのところを、ボーナスが支払われた分、むしろ圧縮しなければならなくなる。だから5人くらい選手が出ていってしまった。
なぜかといえば、満遍なくどのチームにも優勝できるチャンスを与えるため。レアルやバイエルンのようなところだけではなく、どこのチームにも優勝できる競争力を与えるという意図がある。
逆にギャラクシーは苦戦していて、新しい選手を安く獲ってこなければいけないし、若手を育成しなければならない。その難しさもあって苦しんでいる。
他にもサラリーキャップに該当しない選手(リキ・プーチ)が長期の怪我をしていて、もう一人も序盤で離脱していた。助っ人外国人ですから、彼らが稼働できなければ難しくなる。
それで躓いてしまうと、そこから盛り返すのは難しい。今そこに苦戦してします」
また、「点を取れる選手とかはメキシコに買われる。パチューカやモンテレイもお金があるし、中南米の選手はスペイン語圏だから行きやすい」とも。
そして、その中で日本人選手の吉田麻也と山根視来は「ディフェンスあるあるだけど、チームが上手く行かないと自分のパフォーマンスも引っ張られて、いらないことをしたりして歯車が合わなくなる。今、僕と視来もそこに陥っている」と話していた。