
デイヴィッド・ベッカムやロナウドなど、現役を退いた元選手たちがサッカークラブのオーナーとして成功を収めていることはよく知られている。
ただ近年は現役真っ只中の選手も、本業の傍らサッカークラブの所有や経営に乗り出す例が増えてきた。
今回はそんな選手たちを見ていきたい。
ルカ・モドリッチ
40歳になったクロアチアの生ける伝説は今夏レアル・マドリーを退団してミランへと加入し、イタリアを舞台にヨーロッパでプレーを続けることとなった。
まだまだ現役での活躍に期待がかかるところだが、昨シーズン終盤にはイングランド2部クラブであるスウォンジー・シティへの出資を発表している。
共同オーナーの一員となり、「クラブの成長を前向きに支援し、ワクワクするような未来をともに築いていく」とクラブの経営という新たな挑戦をスタートさせた。
ちなみに直近では、サッカーファンとして知られるラッパーのスヌープ・ドッグも同クラブのオーナーグループのメンバーとなることを発表している。
エンゴロ・カンテ

守備のザ・職人という雰囲気のカンテも、すでにサッカークラブのオーナーだ。
伝説となったレスターでのブレイクの後、長らくチェルシーで活躍。2023年からはサウジアラビアのアル・イテハドでプレーしている。
昨年2年ぶりにフランス代表へと復帰して変わらない存在感を発揮したが、そんな彼は2年前からサッカークラブを所有している。
ルクセンブルク人の実業家からベルギー3部のロイヤル・エクセルシオール・ヴィルトンを買収し、昨季はリーグ4位という成績を残している。
ヴィニシウス・ジュニオール

レアル・マドリーでプレーするブラジル代表の若きアタッカーは、先月25歳になったばかり。
しかしすでにサッカーのビジネスに参加しており、今年の初めにポルトガル2部のクラブであるアルヴェルカを買収した。
チームは昨シーズン好成績を残しており、久々となる1部リーグへの昇格に成功。その勢いもあってかオーナーはPRにも熱心のようだ。
最近ではチームメイトのエドゥアルド・カマヴィンガや、ラッパーのトラヴィス・スコットが同クラブのユニフォームを着用している様子がSNSに投稿されている。
サディオ・マネ

セネガルが生んだ世界的スターであるサディオ・マネ。
リヴァプールでの長きにわたる活躍の後、バイエルンを経て2023年からはクリスティアーノ・ロナウドも所属するサウジアラビアのアル・ナスルでプレーしている。
この2023年にはフランス4部のブールジュ・フット18を買収し、オーナーに就任。合併によって2020年に創設されたばかりという新しいクラブの経営に携わることとなった。
昨シーズンは元セネガル代表DFラミネ・サネをコーチ陣に迎え入れるなど、自身の人脈を活かしてチームの強化に努めている。
キリアン・エムバペ

昨夏PSGからレアル・マドリーへ移籍したフランスのレジェンドもまた、オーナーの道も歩み始めている。
移籍と同時期にフランス2部のSMカーンを買収し、現役のスーパースターながらオーナーの一人としてサッカークラブの運営に携わることとなった。
ところが昨季チームは2部で最下位に沈み込み、およそ40年ぶりに3部へ降格することに。まだ就任1年目とはいえ、エムバペにはサポーターからの非難が殺到した。
さらにはチームの主力選手からもその手腕を批判されるなど、初めてのクラブ経営は厳しい船出となっている。