
来年のワールドカップ開催国、メキシコとアメリカを相手に1分1敗に終わったアメリカ遠征を経て、迎えた日本代表の10月シリーズ。
1試合目は、南米予選6位で4大会ぶりのワールドカップ出場を決めたパラグアイを相手に、2-2という結果に終わった。
現在の基本システムである3-4-2-1をベースに、開始から持ち前の積極的な守備で主導権を握ろうとした森保一監督の日本代表。
しかし、堅守が武器のパラグアイはやりたいことをなかなかやらせてくれず。ホームで2度のリードを奪われ、小川航基と上田綺世の同点弾で辛うじて引き分けに持ち込んでいる。
アジア2次予選の終盤から導入し、3次予選(最終予選)ではアジア諸国を相手に猛威を振るった日本の攻撃的な3バックシステムは、「ワールドカップ最速出場」に大きく寄与した。
ところが予選突破後、メキシコ、アメリカ、そしてパラグアイといった本大会ベスト16やベスト8クラスの相手にはここまで結果を残せていない。
振り返れば、最終予選でも2位オーストラリアと3位サウジアラビアとの対戦成績は1勝2分1敗。予選後の3試合と合わせると1勝4分2敗で、2-0で勝利した「最初のサウジとのアウェイゲーム」以外勝っていない。
そうした中で迎える、ブラジル戦。過去2分11敗と一度も勝ったことがない“王国”との14度目の対戦は、間違いなく今後の戦い方を左右することになる。だからこそ、現状のベストメンバーでぶつかるはずだ。
そのブラジル戦のスタメンを予想する前に、パラグアイ戦のスタメンをおさらい。

GK:鈴木彩艶
DF:瀬古歩夢、渡辺剛、鈴木淳之介
MF:佐野海舟、田中碧、伊東純也、中村敬斗、堂安律、南野拓実
FW:小川航基
このうち、フル出場したのは鈴木彩艶、瀬古歩夢、渡辺剛、鈴木淳之介、伊東純也。
これらを踏まえて、本日10月14日に行われるブラジル戦のスタメンを以下のように予想した。
日本代表 ブラジル戦 予想スタメン
GK:鈴木彩艶
DF:渡辺剛、谷口彰悟、安藤智哉
MF:佐野海舟、田中碧、堂安律、中村敬斗、久保建英、鎌田大地
FW:上田綺世
GKはパラグアイ戦に続き、日本の守護神・鈴木。
DFラインは、世界最強ドリブラーの一人、ヴィニシウス・ジュニオールと対峙する可能性が高い右に渡辺を起用し、中央にアキレス腱断裂から代表復帰を果たした谷口彰悟。
左は、7月の東アジアE-1選手権で爪痕を残し、怪我で不参加となったものの9月シリーズにも招集されていた安藤智哉が抜擢されると予想した。
中盤の底は、遠藤航と守田英正が不在の中での最善策としてパラグアイ戦と同じ佐野と田中碧。ウィングバックは右に堂安律、左に中村敬斗が入るはずだ。
シャドーは怪我が心配された久保建英と、パラグアイ戦で66分から出場した鎌田大地。今後を見据えた場合、この2人のシャドーでの相性をブラジル戦という最高の舞台で改めて確認しておきたい。
そして1トップは、コンディションに問題がなければ間違いなく上田。パラグアイ戦、終了間際の途中出場から5分で結果を残した27歳のエースストライカーに期待が集まる。
大注目の日本代表とブラジル代表の一戦は、14日(火)19時30分から東京スタジアム(味の素スタジアム)で行われる。