
14日に開幕を迎えたEURO2024。参加している24チームが熱い戦いを繰り広げており、開催国のドイツを含めて世界で大きな盛り上がりを見せている。
今回は『Squawka』から「スタッツから見たEURO2024の最も優れた右サイドバック」TOP5をご紹介する。
5位:ジョヴァンニ・ディ・ロレンツォ
代表:イタリア
クラブ:ナポリ
ルチアーノ・スパレッティ監督がイタリア代表の指揮官に就任したことは、おそらくジョヴァンニ・ディ・ロレンツォにとっては素晴らしいニュースだったはずだ。
彼はナポリでスパレッティ監督の下活躍した経験を持っており、セリエAのタイトルも獲得したことがある。そのため右サイドの人選では彼が最も有力な存在となった。
今季のナポリでは6アシストを記録しているほか、攻撃的なプレーについては非常に優れたスタッツを残した。ファイナルサードへのパス数は1試合平均5回以上で、敵陣でのボールタッチも平均3回を超えている。
4位:ディオゴ・ダロ

代表:ポルトガル
クラブ:マンチェスター・ユナイテッド
ジョアン・カンセロが左サイドバックに移行したこともあって、ダロには右サイドのポジションでプレーできるチャンスが舞い込んできた。
ロベルト・マルティネス監督は彼を3バックシステムのウイングバックとして起用し、攻撃的なプレイングのすべてをそこで見せられるようになった。
空中戦やボール奪取能力、敵陣ペナルティエリアへのパス数ではプレミアリーグでも平均以下であるが、それ以外ではまんべんなく平均点をやや上回るスタッツを残している。
3位:カイル・ウォーカー

代表:イングランド
クラブ:マンチェスター・シティ
イングランド代表での右サイドの人選において、攻撃的ならばトレント・アレクサンダー=アーノルド、そして守備的であればカイル・ウォーカーというのは鉄板である。
サウスゲイト監督は堅実な戦術を好むためウォーカーが優先されているが、スタッツを見ても彼の安定感は証明されている。
インターセプトや空中戦に優れるほか、もちろんシティの仲間のクオリティに助けられている部分はあるが敵陣でのチャンスクリエイト数やボールタッチ数、ファイナルサードへのパス数で良好なスタッツを残している。
2位:ジョナタン・クロス

代表:フランス
クラブ:マルセイユ
ディディエ・デシャン監督が率いるフランス代表。オーストリアと戦った初戦ではジュール・クンデが右サイドバックとして起用されたが、遅咲きのジョナタン・クロスも攻撃面で見事なスタッツを残した選手だ。
今季のマルセイユではインターセプト数、敵陣へのパス成功数、地上戦でのデュエル勝率、シュート数などで上位につけており、守備から攻撃への切り替えやチャンスメイクに優れている。
その優れたスキルは違ったタイプのクンデとポジションを争う上での武器となり、途中出場でもチャンスを掴む可能性はあるだろう。
1位:ヨシュア・キミッヒ

代表:ドイツ
クラブ:バイエルン・ミュンヘン
クラブでも代表でもフィリップ・ラームの後継者となっているヨシュア・キミッヒ。以前はボランチでのプレーを好んでいたが、多くの監督が彼を右サイドバックに起用してそのインテリジェンスを発揮してほしいと願った。
キミッヒ自身も近年はそれを受け入れており、そのポジションでベストを尽くし続けている。その強みは守備にもあり、デュエルの勝率は64.2%に達している。
攻撃面ではビッグチャンスクリエイト数、敵陣へのパス数、敵陣ペナルティエリアへのパス数でトップクラスの数字を叩き出し、さらに自身のシュート数も1試合あたり1.5回を記録している。