小川航基、塩貝健人とともにオランダ1部のNECナイメーヘンで活躍している日本代表MF佐野航大。

2023年にファジアーノ岡山からNECに移籍すると、欧州で真価を発揮しつつある。

今年6月のインドネシア戦で日本代表デビューを果たすと、兄である佐野海舟とともにピッチに立った。

21歳の佐野航大は、中盤を中心に幅広いポジションでプレーできるのも武器のひとつ。

今シーズンのNECでは試合終盤に3バックの一角に入ることがあったが、8月31日のフォルトゥナ・シッタート戦では3-1-4-2システムの最終ラインで先発起用された。

彼は身長176cmとそれほど大柄ではなく、無論、センターバックは本職ではない。

『Forza NEC』によれば、NECのディック・スフリューデル監督は、2-3で敗れた試合後に佐野の起用法をこう説明していたそう。

「完全なディフェンダーが2人しかいなかった。そのせいで佐野を後ろに移動せざるを得なかった。

彼とディルク・プロパーは中盤でのセカンドボール回収とパス回しに不可欠な存在だ。それがチームに異なるダイナミズムを生み出す。

チャンスを仕留められれば勝てるが、これは何週間も続いている。もし、守備陣に何かあれば、選択肢はほぼない。

今日は佐野の素晴らしさを再確認できたが、彼を2つのポジションで同時に起用することは不可能だ」

負傷離脱などで起用できるディフェンダーが2人しかおらず、やむなく佐野を3バックの一角として起用したという。

ただ、本来は中盤で不可欠な存在だけに、頭が痛い状況のようだ。

この後はインターナショナルブレイクに入るが、佐野は1日に日本代表へ追加招集されている。

日本代表は6日にメキシコ、9日にアメリカと対戦。兄の佐野海舟も代表メンバーに入っている。

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