今夏、プレミアリーグのトッテナムはJ1川崎フロンターレから日本代表DF高井幸大を獲得した。

また、英2部のバーミンガム・シティも日本代表FW古橋亨梧とMF藤本寛也を獲得し、日本人選手はDF岩田智輝に加えて3人目に。

同チームには韓国人MFペク・スンホも在籍している。

韓国からもイングランドのクラブへの移籍は多く、今夏は同国2部・水原三星ブルーウィングスから18歳の逸材ウィンガーであるパク・スンスがニューカッスルに加入した。

極東アジア人のフットボールの母国への急速な進出はなぜ起きているのか。

7月30日、『TheGuardian』は「『新しい地域』なぜイングランドのクラブは選手獲得のためにアジアにより目を向けるのか」と題された記事を投稿している。

記事に登場したニューカッスルのスカウトは「私たちは、これまであまり調べたことのない新しい市場に参入しつつあります」とアジア開拓の方針を話した。

同スカウトによれば、その要因としてブレグジット(イギリスのEU離脱)により英クラブが日本や韓国から直接選手と契約するのが容易になったことが挙げられるという。

また、実際にプレミアリーグでは日本代表MF遠藤航がリヴァプールで、三笘薫がブライトンで輝きを放っていることも英クラブの関心を集めている。

日本と韓国でのプレー経験がある元U-23オーストラリア代表DFエディ・ボスナーの言葉も紹介されている。

ジェフ千葉、清水エスパルスに在籍したボスナーは、「現在はテクニカルなサッカーが増えていますが、日本の選手はその点で優れており、スピードがあり、常に耳を傾けて学ぶ準備ができているので、よりフィットしています」「優れているだけでなく、値段が比較的安く、若くして海外に向かいます」と語り、技術の高さ・学習能力の高さ・市場価値の低さ・海外移籍への積極性などが評価されているのではないかとした。

また、ボスナーは「ワールドカップは日韓両国の助けとなり、それ以来サッカーは大きく成長しました」と2002日韓W杯の影響力にも言及していた。

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