女子サッカーの強豪国として知られる北朝鮮。
同国の女子クラブチームが今季、史上初めてアジアサッカー連盟(AFC)主催大会に出場する。
北朝鮮の女子サッカー史上初めてAFCチャンピオンズリーグ(AWCL)へ出場することになったクラブは、昨季の北朝鮮女子リーグ王者である内故郷(ナゴヒャン)体育団。
創設年は不明だが、国内リーグで2度の優勝を誇り、現在はFWキム・ギョンヨンやDFリ・ミョングムら北朝鮮女子代表の主力選手が多く在籍している。
キムは先月行われた女子アジアカップのタジキスタン戦(10◯0)で4得点を挙げたエースストライカーだ。
同クラブはAWCL創設元年である昨季も出場権を与えられていたが、大会参加を辞退していた。
新型コロナウイルスのパンデミック以降、国際舞台から姿を消していた北朝鮮クラブが、国際大会に参加するのは、実に6年ぶりとなる。
だが、内故郷体育団は今月25日から31日の間にラオスで開催されるプレーオフラウンドを勝ち抜かなければグループステージへは出場できない。
高雄アタッカーズ(台湾)、マスターFC(ラオス)、ロイヤル・ティンプ・カレッジFC(ブータン)が同居するグループDを首位突破できれば、日本の日テレ・東京ヴェルディベレーザと対戦する可能性がある。
なお、内故郷体育団がグループステージ出場を決めた場合、外交的な問題をかかえる韓国や日本での試合開催の能否は不透明となっている。
いずれにせよ、日本勢として大会初優勝を目指す東京Vベレーザにとって、手強いライバルとなりそうだ。