生成AIによる偽動画・画像による通称「ディープフェイク」問題。
日本でも社会問題となっており、岸田文雄前総理大臣の偽動画がSNS上で拡散される事件も起きている。
隣国・韓国でも、今年実施された大統領選でディープフェイク動画が数多く作成・拡散され、大きな社会問題となった。
被害はサッカー界まで及んでおり、韓国の国民的スター選手であるソン・フンミンもフェイク画像を作成されている。
韓国メディア『ヘラルド経済』は13日、ソン・フンミンなど複数の有名人が登場する違法賭博アプリの広告がインターネット上で広まっている件に関して、警察当局が捜査を開始したと報じた。
当該広告は、生成AI技術を悪用し、ソン・フンミンが違法賭博アプリを宣伝しているフェイク映像が流されているという。
映像内でソン・フンミンは「すべての当選金はわずか5分で銀行口座に入金される」、「オンラインカジノを楽しんでください」などと述べ、違法賭博アプリのインストールを促している。
警察は被害者の証言などをもとに、映像を製作して流布した犯人を追跡していく方針だ。
欧米サッカー界では、スポーツベッティングが広く普及しており、ビッグクラブのスポンサーを務めているケースもある。そうした背景から、オンラインカジノに選手が広告塔に起用されていることも違和感なく受け入れてしまう消費者も多いだろう。
クラブや代理人事務所はより一層警戒していかなければならないだろう。