中国甲級(2部相当)所属の南通支雲は26日、J1・FC東京や清水エスパルスなどで監督を務めたことでも知られる日本人指導者、篠田善之氏の退任を発表した。
篠田氏は現役時代、アビスパ福岡で長く活躍を続けたことから「ミスターアビスパ」として知られている人物だ。
引退後は指導者として複数のJクラブを指揮し、昨年はヴァンフォーレ甲府の監督を務めていた。甲府ではJ2クラブ史上初のACLグループステージ突破にも大きく貢献した。
今年1月からは南通支雲の監督として、昨季不振だった選手を複数見出すなど一定の手腕を見せたものの、現在リーグ8位と成績が低迷していた。
また、クラブは後任監督として、韓国人指揮官の金大儀氏の就任を発表している。
元韓国代表の金大儀氏は現役時代、ジェフユナイテッド千葉(当時は市原)での所属歴もある元Jリーガーで、結果的に同クラブはJリーグ出身者が連続して指揮を執ることとなった。
近年中国サッカー界での指導経験が目立つ金大儀氏のように、同地では中国でそのままキャリアを積み重ねる指導者も近年は珍しくない。
日本でも実績豊富な篠田氏が今後、どの国で指導活動を行うのか。名伯楽の今後のキャリアに目が離せない。