アメリカで開催中のFIFAクラブワールドカップ(クラブW杯)。17日には日本の浦和レッズが初戦を迎えたが、アルゼンチンの強豪リーベル・プレートに1-3で敗れた。

先制点の起点となったのが、17歳のMFフランコ・マスタントゥオーノ。今月6日のFIFAワールドカップ(W杯)南米予選でアルゼンチン代表に招集され、17歳295日の若さで同国代表デビューを飾った。

13日には、スペインの名門レアル・マドリーへの加入が発表され、世界中から注目の的になっている。

サッカー界の新たな神童と期待されるマスタントゥオーノだが、実はテニス選手としても将来を渇望されるタレントだった。

スペインメディア『AS』によると、同選手は同年代のテニス選手でトップ10に入る実力があったという。実際に2016年から2020年の間に、同選手はU-12の全国大会でトップ5に入賞した。

2017年にはリーベルがマスタントゥオーノの地元アスールで開催していたスクールに通いながらも、テニスに力を入れていた。

ブエノスアイレスにあるリーベル本部からトライアウトのスカウトの招待を受けたが、両親がこれを断った。それでもリーベルがは、2年後の2019年に再びオファーを送り、同選手はサッカーに専念する決断をした。

マドリー入団が決まったMFは、過去には元テニス選手ギリェルモ・コリア氏の指導を受けており、同氏はアルゼンチンメディア『Mundo Albiceleste』のインタビューで「彼は素晴らしいテニス選手でした。彼は国内で最高の一人でした」と絶賛していた。

若くして世界的名門に引き抜かれた神童だが、もしリーベルが熱心に説得していなかったら、テニスで名選手に成長していたかもしれない。

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