
近年日本人選手が数多く移籍しているイングランド2部リーグ。世界でも屈指の裕福なコンペティションであるプレミアリーグの下に位置するため、2部とは思えないほどの規模と人気を誇っている。
森下龍矢も移籍が噂されているイングランド2部を経験して「世界的スター選手に成長していった」選手を5人ピックアップした。
ジュード・ベリンガム
2部で所属したクラブ:バーミンガム・シティ
イングランド2部が生んだ最新のスーパースター。バーミンガム・シティのアカデミーで育ったベリンガムは、わずか16歳でクラブ最年少出場記録を更新し、さらにそれからまもなく初得点も決めた。
その才能からわずか1年でボルシア・ドルトムントへと引き抜かれ、それからはブンデスリーガで目覚ましい活躍。2023年には1億ユーロを超える移籍金でレアル・マドリーへとステップアップし、世界トップクラスのスター選手となった。
リヤド・マフレズ

2部で所属したクラブ:レスター・シティ
実はフランスリーグでも1部に所属した経験がないリヤド・マフレズ。ル・アーヴルではデビューからずっと2部リーグで戦っていたが、2013-14シーズン途中にレスター・シティへと移籍した。
当時イングランド2部を戦っていたレスターですぐさまブレイクを果たし、プレミアリーグ昇格に大きく貢献。現代的な「点が取れるウインガー」として世界トップクラスのタレントになり、チームを驚きの優勝に導いた。
その後マンチェスター・シティでも長く活躍を見せ、ジョゼップ・グアルディオラ監督にも大きな信頼を受けた。現在はサウジアラビアのアル・アハリに所属。
ジェイミー・ヴァーディ

2部で所属したクラブ:レスター・シティ
2部どころか、イングランドのアマチュアカテゴリーにあたるノンリーグをも経験した伝説的な遅咲きストライカー。ストックスブリッジ・パークやハリファックス・タウン、フリートウッド・タウンで身体障害者用の副木を作る仕事をしながらプレーした。
2012-13シーズンにレスター・シティで初めて2部リーグを経験し、チーム2年目に16ゴールを決めてプレミア昇格の立役者に。それから長くエースとして活躍し、岡崎慎司との2トップで奇跡の優勝に貢献した。
なお昨季限りでレスター・シティを退団しているが、実はまだ引退は表明していない。セルティック加入の噂も。
ベン・ホワイト

2部で所属したクラブ:リーズ・ユナイテッド
2部でのプレーで名を上げた選手はロバートソンやデル・アリ、ハリー・マグワイア、ハリー・ケインなどもいるが、「下部でブレイクした」と言えばベン・ホワイトの方が印象深い。
ブライトンの下部組織で育った彼は、ニューポートで4部、ピーターボロで3部を経験し、2019-20シーズンにリーズ・ユナイテッドで2部リーグを戦ってようやくブレイクを果たした。
さらに復帰したブライトンでプレミアリーグを戦い、2021年夏にはアーセナルへと移籍。ローンではあったが長く下部を経験し、そしてビッグクラブへと羽ばたいていった。
ギャレス・ベイル

2部で所属したクラブ:サウサンプトン
2部時代のサウサンプトンでデビューしたギャレス・ベイル。2006-07シーズンに左サイドバックとしてレギュラーを確保し、38試合に出場して「有望な若手選手」としての評価を固めた。
次年度に移籍したトッテナムではしばらく怪我によってキャリアが妨げられてしまったが、左ウイングにコンバートされて大ブレイク。2012-13シーズンには21ゴールを奪う活躍を見せ、レアル・マドリーへと引き抜かれている。
※選出基準は、各選手の実績に基づきながら筆者またはメディアの主観的判断も含んでおります。