J1の横浜・Fマリノスは15日、慶応義塾大学のMF田中雄大(ゆうた)の2026シーズン加入内定を発表。また、今季の日本サッカー協会(JFA)・Jリーグ特別指定選手にも承認された。

実はこの田中雄大、Jリーグ史上5人目の選手である。

Jリーグ史上初めて登録された田中雄大は1988年生まれで、野洲高校で元日本代表MF乾貴士らとともに全国高校サッカー選手権大会に出場。「セクシーフットボール」で大会を席巻し、同校に選手権初優勝をもたらした。

2011年に川崎フロンターレでプロデビューを果たすと、その後栃木SC、ガイナーレ鳥取、水戸ホーリーホック、ヴィッセル神戸、北海道コンサドーレ札幌を渡り歩いた。2019年にブラウブリッツ秋田に入団して2シーズンプレーし、2020年に現役を引退した。現在は神戸でサブチーフスクールコーチを務めている。

2人目は現在サンフレッチェ広島に所属するGK田中雄大だ。青森山田高校出身の29歳は、2018年に桐蔭横浜大学からSC相模原に入団し、2020年に秋田へ移籍。3シーズンプレーした秋田ではリーグ戦通算103試合に出場した。

2023年に加入した広島ではリーグ戦の出場こそないものの、天皇杯とAFCチャンピオンズリーグ2の試合に出場している。

3人目はヴァンフォーレ甲府のMF田中雄大。1999年生まれの田中は桐光学園高校で活躍し、世代別日本代表や日本高校選抜などでもプレー。

2022年に早稲田大学からファジアーノ岡山に入団した。

岡山ではJ2で99試合に出場して12得点を記録。今季、期限付き移籍で加入した甲府ではリーグ戦25試合に出場して1得点を挙げている。

4人目は甲府MF田中と同じく1999年生まれで、今季から福島ユナイテッドFCに入団したGK。京都大学卒業後、おこしやす京都AC、みちのく仙台など主に地域リーグでプレーしてプロへの道へ進んだ。

福島入団直後はJリーグ史上初の京都大学出身者としても話題になった。今季はまだリーグ戦の出場はないが、今後の飛躍が期待されている。

これまでの4人は下の名前の読み方がいずれも「ゆうだい」だったのに対し、「5人目の田中雄大」となった横浜FM入団内定の田中は、「ゆうた」だ。

小学生のときに東京の街クラブの名門三菱養和SCに入団し、同クラブの調布ジュニア、調布ジュニアユース、ユースでプレー。慶応義塾大学へは1年間の浪人を経て一般受験で入学した。今季は同校の体育会ソッカー部で主将を務めた。

田中は横浜FM入団内定に際して「ファン・サポーターの皆さま、一人のプロサッカー選手として、また一人の漢としてより一層の磨きをかけ、一日でも早く日産スタジアムで熱くクールに闘う姿をお見せしたいと思っています。

応援をどうぞよろしくお願いします」とコメントしている。

今季から特別指定選手として出場できるだけにJリーグデビューが待ち遠しい。

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