
14年前に行なわれたコパ・アメリカ2007。ベネズエラを会場として開催され、決勝戦でアルゼンチンを撃破したブラジル代表が通算8回目の優勝を果たしている。
今回は『Planet Football』から「2007年のコパ・アメリカに出場した選手の中で、意外にも現在監督を務めているスター8名」をご紹介する。
カルロス・テベス
監督として率いたクラブ:ロサリオ・セントラル、インデペンディエンテ
アルゼンチン代表のストライカーとして活躍したカルロス・テベスであるが、その現役時代の暴れん坊っぷりを見れば、彼が監督として成功すると思ったファンはあまりいないはずだ。
2007年にコパ・アメリカ決勝を戦ったテベスは2021年を最後にスパイクを脱ぎ、それから間もない2022年にロサリオ・セントラルで監督に就任した。
そこでは会長選挙を理由に5ヶ月で辞任。そして昨年夏にはインデペンディエンテを指揮することが決まり、年末には2026年まで契約を延長したものの、結局今年5月に辞任を宣言している。
エルナン・クレスポ

監督として率いたクラブ:パルマ(ユース)、モデナ、バンフィエルド、デフェンサ・イ・フスティシア、サンパウロ、アル・ドゥハイル、アル・アイン
クレスポがアルゼンチン代表選手として最後に出場したのが2007年のコパ・アメリカであった。そして2012年に現役生活に終止符を打ち、監督としてのキャリアをスタートさせた。
自身が引退したパルマのアカデミーから指導を始め、それからモデナやバンフィエルド、デフェンサ・イ・フスティシア、サンパウロ、アル・ドゥハイルと様々な国で指揮した。
現在はUAEリーグのアル・アインで監督を務めており、先日は横浜F・マリノスとの決勝戦を制してAFCチャンピオンズリーグを制覇した。
アルバロ・レコバ

監督として率いたクラブ:ナシオナル・モンテビデオ
インテルでのプレーが非常に印象深いウルグアイ代表のアーティスト。アジア人っぽい外見から「チーノ」の愛称をもったレフティは、セリエAで2回の優勝に貢献。ファンタジックなプレーでファンに愛された。
2016年に引退した後はしばらく姿を消していたが、2020年頃からはメディアでタレントとして活動しつつ、指導者としてナシオナル・モンテビデオのアシスタントコーチやBチーム監督を歴任した。
そして昨年10月からはナシオナル・モンテビデオでトップチームの指揮官に就任。後期リーグの途中からチームを率いて4位という結果を残している。
エラーノ

監督として率いたクラブ:サントス、フィゲイレンセ、フェホヴィアリア、ナウチコなど
マンチェスター・シティでプレーしたことでも知られるブラジル人アタッカーのエラーノ。2007年のコパ・アメリカでは主力として戦い、決勝戦ではアシストを記録して優勝に貢献した
2015年に現役引退した後はサントスでそのままコーチに転向し、アシスタントコーチや暫定監督を務めていた。
それからは古巣でもあるインテル・ジ・リメイラやフェホヴィアリア、ナウチコを指揮しており、ブラジルの下部リーグの現場で活動を続けている。
ラファエル・マルケス

監督として率いたクラブ:バルセロナB
メキシコ代表の伝説的な選手であるラファエル・マルケス。ワールドカップに5大会出場し、その全てでキャプテンマークを巻いたという世界唯一の存在だ。
黄金期のバルセロナで7シーズンを過ごしたあと、ニューヨーク・レッドブルズを経てレオン、エラス・ヴェローナ、アトラスでプレーして2018年に現役を引退。
その後はスペインに戻って指導者としてのキャリアを始め、2022年にはバルセロナのリザーブチームで監督に就任。初年度で2部昇格プレーオフに駒を進めている。
フェルナンド・ガゴ

監督として率いたクラブ:アルドシビ、ラシン・クラブ、チバス・グアダラハラ
アルゼンチン代表として61キャップを獲得した名ボランチのフェルナンド・ガゴ。2007年のコパ・アメリカは彼が初めて代表で臨んだビッグトーナメントだった。
レアル・マドリーでもプレーした彼は、母国に戻ってからもボカ・ジュニオルスの中心選手として長く活躍。2020年まで現役を続け、ベレス・サルスフィエルドで引退した。
その後すぐに監督としてのキャリアを始め、アルドシビを短期間率いた後にラシン・クラブを2シーズン指揮。そして今年メキシコに進出してチバス・グアダラハラの監督となっている。
ジュリオ・バチスタ

監督として率いたクラブ:バジャドリーB
「野獣」という愛称を受けたブラジル代表のアタッカー。セビージャで大ブレイクを果たした後にレアル・マドリーやアーセナル、ローマでプレーしたパワフルな選手だった。
2016年にMLSのオーランド・シティを退団してから2年の無所属期間を経験し、ルーマニアのCFRクルージュでピッチに復帰。ところが43分しかプレーできず批判を受け、2019年に現役引退を発表した。
それからすぐに友人でもある元ブラジル代表FWロナウドがオーナーを務めるバジャドリーのユースで指導者になり、2021年にはBチームへと昇格。ただ昨年退任してからはどこのクラブも率いていない。
ディエゴ・フォルラン

監督として率いたクラブ:ペニャロール、アテナス
セレッソ大阪でもプレーしたディエゴ・フォルランは、ウルグアイ代表でワールドカップの得点王にもなった名ストライカー。
2007年のコパ・アメリカでも準決勝でゴールを決める活躍を見せたことで知られるが、そのあとのPK戦ではシュートを外してしまい、決勝進出を逃している。
2019年にペニャロールで監督としてのキャリアをスタートさせたものの9ヶ月後に解雇され、2021年からは2部のアテナスで再出発。ただそこでも半年で解任の憂き目に。