日本代表が世界最速で予選を突破した2026年W杯。
北中米カリブ海諸国の最終予選は今月から始まる。
グループBを戦うジャマイカでは、元イングランド代表FWメイソン・グリーンウッドが鞍替えデビューする見込みだったが、今回は見送られることになった。
23歳のメイソン・グリーンウッドは、2020年に弱冠18歳でイングランド代表デビューを飾った元逸材。
名門マンチェスター・ユナイテッドで期待されていたが、2022年に女性に対する性的暴行未遂容疑などで逮捕されると不起訴となったものの、女性団体などから強い反発があったことでチームに復帰できず。
2024年夏にフランス1部マルセイユに放出されるとシーズン22ゴールと活躍するも、イングランド代表からは実質的な永久追放状態となっており、父親の祖国であるジャマイカへの鞍替えを決意したとされていた。
ただ、『BBC』によれば、グリーンウッドはジャマイカのパスポートを取得したものの、ジャマイカにコミットする準備が整っていないため、所属変更の完了に至らなかったという。
ジャマイカのスティーヴ・マクラーレン監督は、その状況に不満を募らせているというが、イングランド代表のトーマス・トゥヘル監督はグリーンウッドの復帰を否定した。
「これまで彼とは話をしていない。彼と彼の側近とも話していない。
私は彼がジャマイカでプレーしようとしていると理解していたので、それ以上のことは考えていなかった。彼は候補に入っていなかったし、チームの構想にも入っていない」
あらためて構想外だと説明。
一方、マクラーレン監督は、こう述べた。
「(グリーンウッドを招集したかったが)現時点ではどの代表にもコミットしていない。
ただ、連絡を取り続けるし、プッシュし続ける。なぜなら、メイソンや家族との話から、彼がジャマイカを愛しており、リスペクトしていることが分かっているからね。
現時点で彼は代表チームに参加するつもりはなく、クラブサッカーに集中することを望んでいる。我々が彼を今回のキャンプに招き入れるためにどれほど努力してきたとしても、その気持ちを尊重しなければいけない。将来どうなるかは誰にも分からない」
グリーンウッドはマルセイユに集中したいとして、ジャマイカ代表入りを一旦保留したようだ。