昨シーズンのUEFAチャンピオンズリーグで初優勝を成し遂げたPSG。

そのPSGを牽引する活躍を見せたフランス代表FWウスマヌ・デンベレは、22日に今年度のバロンドールを授与された。

バロンドールはサッカー界最高の個人賞であり、デンベレは現在世界最高のサッカー選手だと認められたことになる。

28歳のデンベレは10代から将来を嘱望されるスターだった。

レンヌでデビューすると香川真司ともプレーしたドルトムントを経て、バルセロナへ移籍。だが、2017~2023年までプレーしたバルサ時代は遅刻癖など素行面の問題が目立った。

その後、その課題を克服すると、ピッチ上では守備にも奔走するなどパフォーマンスを改善させた。

かつてバルサとフランス代表でデンベレとプレーしたサミュエル・ウンティティは、『DAZN France』で、こんな話をしていたそう。

「君を応援していたし、とても嬉しい。君は長い道のりを歩んできた。(才能を考えれば)遅れることになったし、君は厳格ではなかったからね。

バルサ時代の自分は毎朝、ウスマヌが起きたかどうかを確認するように指示されていた(笑)主に彼が練習に何時に来るべきかを把握しているのかを確認するためだった。

自分は彼のためを思ってやっていた。なにせ10分、20分、50分も遅れても彼自身は気にしてなかったからね監督以外はね(笑)

彼は自分がバルサというクラブにいることに気づいていなかった。

本当に優秀な若者なのに、気づいていなかったんだ。それがウスマヌだ。

だからこそ、パリで彼が変化し、進化し、成熟していく姿を見るのは、自分にとって嬉しいことなんだ」

バルサ時代のデンベレは、チーム練習に50分遅刻しても気にしないほどだったとか。

また、バルサ時代には負傷による離脱を何度も繰り返していたが、『A Bola』は「トップレベルのアスリートにとって休息は不可欠だが、デンベレは基本的な要素を無視していた。彼は夜通し友人とプレイステーションで遊び、粗末な食事をした後、睡眠不足でトレーニングに励んだ。そのため、バルサは彼に専属の料理人を手配するほどだった」という話も伝えている。

そのうえで、デンベレはその後に立ち直ったが、2021年12月に結婚したことの影響も大きかったとしている。

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