今、世界で最も「強い」サッカー選手5名

プロサッカー選手にとって、近年ますます重要になっているのが「アスリート能力」。テクニックやインスピレーションだけでなく、スピードやフィジカルがどれだけ優れているかという点が大きな評価の要素になっている。

今回は『GMS』から「現在世界で最も“強い”サッカー選手ランキング」のトップ5をご紹介する。

5位：アントニオ・リュディガー

国籍：ドイツ

クラブ：レアル・マドリー

レアル・マドリーの最終ラインで君臨するドイツ代表ディフェンダーのアントニオ・リュディガーは、フィジカルと知性を最も高いレベルで両立している選手の一人である。

圧倒的なスピードとフィジカルを生かし、俊敏に動きながらも体の強さを生かして相手を抑え込む。スペースのカバーリング能力も一級品である。

そのためどのようなタイプのアタッカーにも対応することができ、危険な場面を一人でなんとか防ぐ力もある。ムラッ気はあるものの、チームの攻撃戦術を機能させるためには非常に信頼できる選手だ。

4位：ロメル・ルカク

今、世界で最も「強い」サッカー選手5名

国籍：ベルギー

クラブ：ナポリ

ロメル・ルカクは191cmの身長に加えて93kgを超える体重を備えた世界的「フィジカルプレーヤー」である。突進力と空中戦での支配力に長けており、長年トップレベルで活躍してきた実績を持つ。

対戦しているディフェンダーを力で抑え込みながら場をコントロールする能力にかけては天下一品で、ターゲットとして前線で大きな存在感を見せることができる。

またヘディングやコンタクトプレーによって自身のペースを乱すこともなく、まるで屈強なディフェンダーとの対面を楽しんでいるかのように戦いに挑んでいる。

3位：アダマ・トラオレ

今、世界で最も「強い」サッカー選手5名

国籍：スペイン

クラブ：フラム

かつては「世界最高の重戦車ウイング」として話題を集めたスペイン代表FWアダマ・トラオレ。バルセロナのアカデミーで育っていたときには細身のアタッカーであったが、イングランドでの生活で鎧のような筋肉を身に着けた。

爆発的なスプリントとパワフルなランにより、対峙したディフェンダーは一瞬でペースを奪われてしまう。その最高速度はプレミアリーグでも屈指のものであり、並の選手であればついていくことすらできない。

決定力や一貫性に欠けている部分があるものの、好調時のプレーはまさに「重戦車」。

2位：アーリング・ハーランド

今、世界で最も「強い」サッカー選手5名

国籍：ノルウェー

クラブ：マンチェスター・シティ

2位には現代のストライカーとして典型的な存在となったアーリング・ハーランド。まだ25歳と若い選手でありながら、世界で有望な大型FWが出てくるたびに「～のハーランド」という渾名がつけられる。

ノルウェー代表のエースとなった彼は、走力と体力、瞬発力、爆発力、決定力に肉体的な強靭さまで備えたパーフェクトな存在であり、前例がないほどに欠けたところのない選手である。

前線でボールを持てば誰にも奪われることなく、ディフェンダーを吹き飛ばしてシュートまで持ち込む。一度スピードに乗れば、誰にも追いつかれることはない。

1位：フィルヒル・ファン・ダイク

今、世界で最も「強い」サッカー選手5名

国籍：オランダ

クラブ：リヴァプール

このリストにおいて不動の1位になるだろうと思われるのが、リヴァプールが誇るオランダ代表ストッパーのフィルヒル・ファン・ダイク。卓越したポジショニングセンスや守備技術に加え、誰にも負けないフィジカルがある。

193cmという身長に加えてバランスに優れた体幹を備え、空中戦でも地上戦でも無類の強さを発揮。相手のストライカーを抑え込む術を何種類も駆使し、ゴール前に鍵をかける。

激しいタックルで一か八かのプレーをする必要もなく、相手をコントロールしてボールを奪うことができる。ゴールキーパーではないが、まさに「守護神」のような存在だ。