ミズノの名スパイク「モレリア」は、なぜ世界で愛されているのか…“伝道師”の元ブラジル代表カレカ氏が明かす
ミズノの名スパイク「モレリア」は、なぜ世界で愛されているのか…“伝道師”の元ブラジル代表カレカ氏が明かす

フットボーラーなら一度は憧れるミズノの名サッカースパイク「モレリア」。

“軽量・柔軟・素足感覚”をコンセプトに1985年に発売したミズノフットボールシューズの基幹モデルで、1986年6月1日に「モレリア」が世界大会のピッチに初めて立った日を記念し、ミズノは6月1日を「モレリアの日」と制定している。

今年、モレリア誕生40周年を記念し、6月1日の「モレリアの日」に大阪で『モレリアサミット』が開催。「モレリア」を語るうえでは欠かせない元ブラジル代表のカレカ氏によるトークショーなどが行われた。

サンパウロでプレーしていた1985年当時、チームメイトだった日本人の水島武蔵氏(※日本人として初めてブラジルでプロ契約を結んだレジェンド。キャプテン翼のモデルとも言われる)からミズノのスパイクを見せてもらい、すぐに“恋に落ちた”というカレカ氏。

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イベントを前にメディアの取材を受け、当時のシューズを手に取りながら、1990年のワールドカップではブラジル代表の多くの選手が着用するなど、「モレリア」が世界に広がっていった理由を教えてくれた。

「1987年に私はイタリアのナポリへ移籍しました。そこから世界への『モレリア』の伝道師としての活動が始まりました。当時のナポリはイタリアだけでなく世界でもトップのクラブでした。そこで『モレリア』が広まったことで、世界での注目度が急速に高まりました。

当時チームメイトだったディエゴ・マラドーナや、イタリア代表のアンデレア・カルネヴァーレ、ジャンフランコ・ゾラ(1989年に加入)らの目にも触れたので、中には実際にそれを履いた選手もいました。そういった形で、世界のトッププレーヤーたちにも『モレリア』が浸透していったのです」

ミズノの名スパイク「モレリア」は、なぜ世界で愛されているのか…“伝道師”の元ブラジル代表カレカ氏が明かす
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カレカ(ブラジル代表)

1986年のメキシコワールドカップにおいて、イングランド代表のギャリー・リネカーに次ぐ得点ランキング2位の大活躍を見せたカレカ氏。彼への注目度の高まりは、必然的にその“足もと”への注目につながり、まさに「伝道師」として周りのチームメイトへと波及していったという。

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アンドレア・カルネヴァーレ(イタリア代表)
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ジャンフランコ・ゾラ(イタリア代表)

「履けば、わかる」

今でも体感することができる「モレリア」というスパイクの素晴らしさが、「モレリア」が世界で愛されるようになった理由でもあるに違いない。

ちなみに、カレカ氏は今回来日する直前、イタリアでナポリ、ローマ、ラツィオの3クラブによるレジェンドマッチに出場。そこで一緒にプレーしたゾラ氏は、相変わらず「モレリア」を履いていたという。

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