
サッカーにおけるゴールキーパーはチームにとって非常に重要な役割を担っている。
守備の最後の砦として、決定的なセービングや土壇場での活躍は、成功を分ける大きな鍵になる。
今回は『Give Me Sport』から「サッカーの歴史上で最も素晴らしかったゴールキーパーランキング」のトップ5をお送りする。
5位:オリヴァー・カーン
国籍:ドイツ
現役:1987~2008年
所属したクラブ:カールスルーエSC、バイエルン・ミュンヘン
オリヴァー・カーンはドイツの歴史上最高のゴールキーパーの一人であり、代表チームでも86試合に出場した。
ペトル・チェフからも「彼はファイター」と崇拝されていた彼は、バイエルン・ミュンヘンとドイツ代表で巨人のような存在であり、仲間に対しても雄叫びを上げながら激しく指示を飛ばしていた「闘将」。
バイエルン・ミュンヘンでブンデスリーガを8回、カップ戦を6回、そしてUEFAチャンピオンズリーグを1回制覇した。2002年のワールドカップでは決勝でブラジルを相手に敗れたものの、大会最優秀選手に選ばれていた。
4位:イケル・カシージャス

国籍:スペイン
現役:1996~2020年
所属したクラブ:レアル・マドリー、ポルト
イケル・カシージャスはキャリアの最初から最後まで「ワールドクラス」であり続けた選手だった。レアル・マドリーでの16年間では725試合に出場し、チャンピオンズリーグを3回、ラ・リーガを5回制覇した。
さらにスペイン代表での活躍も印象的であった。2008年から2012年にかけての「黄金時代」で圧倒的な強さの核となり、EUROを2連覇し、ワールドカップも制覇した。
ゴール前でのシュートストップで冷静さと信頼感をもたらした彼はチームメイトからも愛される存在だった。ポルトでは心臓発作に見舞われたためスパイクを脱ぐことを余儀なくされたが、幸いにも回復。現在は解説者として多忙な日々を送っている。
3位:マヌエル・ノイアー

国籍:ドイツ
現役:2001年~
所属したクラブ:シャルケ04、バイエルン・ミュンヘン
イケル・カシージャスと同じく、マヌエル・ノイアーもまた、その世代で最も安定したゴールキーパーとして評価された選手だ。
彼はゴールマウスを飛び出しての守備を厭わない「スイーパー・ゴールキーパー」というスタイルを確立し、ゴールキーパーというポジションの役割を再定義したと言えるだろう。
バイエルン・ミュンヘンでは500試合以上に出場し、ブンデスリーガのクリーンシート最多記録を更新した。カール=ハインツ・ルンメニゲも「ノイアーは歴史上最高のゴールキーパー」と太鼓判を押している。
2位:ジャンルイージ・ブッフォン

国籍:イタリア
現役:1994~2023年
所属したクラブ:パルマ、ユヴェントス、PSG
ジャンルイージ・ブッフォンは、UEFAチャンピオンズリーグで一度も優勝を果たすことができなかった。しかし、そのキャリアは栄光に満ち溢れている。
ユヴェントスの守護神として長年君臨し、ダヴィド・トレゼゲやアンドレア・ピルロからは「彼は世界最高のキーパーだ」と称賛されてきた。
彼はイタリアでセリエA10回、カップ戦5回の優勝を経験している。晩年はPSGでもリーグ制覇を成し遂げた。2006年のFIFAワールドカップでは、イタリア代表を優勝に導く大活躍を見せた。40代半ばまでトップレベルで現役を続けたその「鉄人」ぶりも見事であった。
1位:レフ・ヤシン

国籍:ソビエト連邦
現役:1949~1971年
所属したクラブ:ディナモ・モスクワ
ゴールキーパーの歴史において、レフ・ヤシンは最も有名な人物といえる。その名前はフランス・フットボール紙が選ぶ年間最優秀GK賞に「ヤシン・トロフィー」として冠されているほどだ。
「黒蜘蛛」という異名をとったヤシンは、キャリアの全てを捧げたディナモ・モスクワとソビエト連邦にとって象徴的な存在。1963年にはGKとして歴史上唯一のバロンドールを獲得した。
ディナモ・モスクワでは358試合、ソビエト連邦では74試合に出場し、1960年の欧州選手権では優勝も果たした。まさにサッカーの歴史上最高のゴールキーパーである。
※選出基準は、各選手の実績に基づきながら筆者またはメディアの主観的判断も含んでおります。