
欧州のビッグクラブは、評価が高い選手を獲得するために大金を投じることを厭わない。もし他のクラブで失敗したとしても、また他のクラブが期待を持って手を伸ばす。
今回は『Planet Football』から「サッカー選手のキャリアにおける移籍金総額ランキング」トップ5をご紹介する。
5位:ウスマヌ・デンベレ
これまで所属したクラブ:レンヌ、ボルシア・ドルトムント、バルセロナ、PSG
移籍金総額:2億2000万ユーロ(およそ376.22億円)
現在の年齢:28歳
ボルシア・ドルトムントはこれから世界的な選手に成長するであろう若手を獲得することに躊躇いがない。2016年にレンヌからウスマヌ・デンベレを獲得したとき、1300万ポンドの移籍金を支払った。
そしてその1年後、バルセロナはネイマールの後釜として彼を標的にし、1億3550万ポンドという凄まじい額で獲得を進めた。
スペインでは怪我に悩まされたりサッカー以外の部分で不遜な態度を見せたりと「問題児」のようになっていたが、2023年にパリ・サンジェルマンへと5000万ユーロで売却され、復活を遂げている。
4位:ジョアン・フェリックス

これまで所属したクラブ:ベンフィカ、アトレティコ・マドリー、チェルシー、バルセロナ、ミラン、アル・ナスル
移籍金総額:2億2570万ユーロ(およそ385.97億円)
現在の年齢:25歳
若くしてベンフィカで大ブレイクしたポルトガル代表FWジョアン・フェリックス。この夏のサウジアラビア移籍によって3000万ユーロがプラスされ、このランキングで一気に4位まで浮上してきた。
2019年にアトレティコ・マドリーへと1億2720万ユーロで移籍したが、スペインでは泣かず飛ばず。5年後にチェルシーへと売却されることになった。
さらにミランやバルセロナへのローン移籍を経験するも、そこでも目立った結果を残すことはできず。この夏、25歳という若さでサウジアラビアへとキャリアを移すことになった。
3位:クリスティアーノ・ロナウド

これまで所属したクラブ:スポルティングCP、マンチェスター・ユナイテッド、レアル・マドリー、ユヴェントス、アル・ナスル
移籍金総額:2億4700万ユーロ(およそ422.39億円)
現在の年齢:40歳
2003年にマンチェスター・ユナイテッドが1900万ユーロで獲得したクリスティアーノ・ロナウド。オールド・トラッフォードで世界最高のウイング、そして世界最高のストライカーに成長した。
レアル・マドリーは2009年に彼を9400万ユーロという高額の移籍金で獲得したが、ロナウドは438試合450ゴールという凄まじい成績でそれに応えた。
2018年には1億1700万ユーロでユヴェントスへと移籍し、後にマンチェスター・ユナイテッドへと復帰。
2位:ロメル・ルカク

これまで所属したクラブ:アンデルレヒト、チェルシー、エヴァートン、マンチェスター・ユナイテッド、インテル、ローマ、ナポリ
移籍金総額:3億6922万ユーロ(およそ631.4億円)
現在の年齢:32歳
ルカクはキャリアを通してしばしば意見が分かれる選手となってきたが、しかしその能力やポテンシャルには数多くのクラブが期待してきた、
2011年にアンデルレヒトから1500万ユーロでチェルシーに引き抜かれたあと、2014年に2000万ユーロでエヴァートンへと移籍。さらに3年後にはマンチェスター・ユナイテッドが8470万ユーロを支払い、彼を獲得した。
そして2年後には7400万ユーロでインテルへ売却され、2021年にはチェルシーが彼を1億1300万ユーロで買い戻している。
その後チェルシーからインテルとローマへのローン移籍で高額の手数料が動き、2024年にはナポリへ3000万ユーロで売却されている。
1位:ネイマール

これまで所属したクラブ:サントス、バルセロナ、PSG、アル・ヒラル
移籍金総額:4億ユーロ(およそ684.04億円)
現在の年齢:33歳
「世界最高額の移籍金記録」を持っているネイマール。クラブを移った回数はあまり多くないものの、その取引額は大きなものだった。
サントスで活躍を見せた後、2013年にバルセロナへと移籍。その際にはより少ない額が公表されていたものの、後に実際の数字が判明。8800万ユーロものお金が動いていたことが分かった。
さらに2017年には2億2200万ユーロでパリ・サンジェルマンへと移籍し、これがサッカーの歴史上最も高額な取引となった。
2023年にはサウジアラビアのアル・ヒラルが9000万ユーロの移籍金を支払ったものの、ブラジル代表での怪我が響いてほとんどプレーできずに終わり、現在は古巣サントスに所属している。