セルビアサッカー協会は、16日にセルビアサッカー界を揺るがす痛ましい知らせがあったとして、元代表選手のデヤン・ミロヴァノヴィッチが41歳の若さで急死したと訃報を伝えた。

彼はセルビア最強クラブであるツルヴェナ・ズヴェズダで弱冠17歳でデビューするとキャプテンも務めた元スター選手。

ツルヴェナ・ズヴェズダも「キャプテンでもあったデヤンが41歳という若さでこの世を去った。ご遺族に謹んで哀悼の意を表す。デヤンはサッカーとツルヴェナ・ズヴェズダを何よりも愛していた。偉大なスター選手であり、闘士であり、サッカーの達人であった彼の心臓が止まったのは、ピッチ上でのことだった」と伝えている。

彼は2014年に引退しているが、ベオグラードでのベテランリーグでプレーしており、試合中に突然倒れると、その後息を引き取ったという。

午後6時に始まった試合ではゴールも決めていたが、フリーキックを蹴る際に意識を失ったそう。1時間以上の蘇生措置が試みられたものの、死亡が確認された。死因は心臓発作とされている。

彼の父ジョルジェもツルヴェナ・ズヴェズダで活躍した元選手だったが、その父も2009年に心臓発作によって53歳で亡くなっている。

現地紙も「サッカー界は魔法の右足を持っていた彼の記憶を永遠に刻むだろう。彼の訃報は、サッカーファンに大きな衝撃を与えた。これは単なる選手の喪失ではない。

かつてキャプテンや代表選手だった人物を失ったのだ。サッカーを血に刻み、時代の象徴であり、決して諦めることを知らない闘士だった男の逝去。少年時代から才能以上のもの、つまり人格の持ち主であることを示していた。誠実で献身的な彼は、ファンの心を掴んだ」とその死を悼んでいる。

また、デヤン・ミロヴァノヴィッチは、かつてチェルシーなどで活躍した元セルビア代表DFブラニスラフ・イヴァノヴィッチの従兄弟にもあたる。

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