アメリカ、メキシコ、カナダの共催で開催される2026年W杯の予選を世界最速で突破した日本代表。

アジア最終予選10試合では大量30得点を奪い、史上最強の呼び声もある。

ただ、主力に離脱者が相次ぐ状況のなか、今月行われたメキシコ戦は0-0、アメリカ戦には0-2で敗れ、1点も奪えなかった。

そうしたなか、2018年W杯に出場した元日本代表DF槙野智章氏は、ABEMAスポーツタイムで、こう話していた。

「みなさんが日本代表に対してすごく期待しているを十分わかっているんですけども。

日本がW杯で優勝するっていうのを声を大にして言っているんですけど、メキシコもアメリカも同じ(ような)FIFAランキングなので、ここをしっかり倒すことは難しいんですよ。

アジアの戦いでたくさん点はとれたけども、ヨーロッパとか北中米、南米のチームとやるってなった時はそう簡単には勝てないよねっていう意味では、こういう結果が出たのは、正直いいと思います、いま。

『攻撃陣が悪かった』じゃなくて、対戦相手の守備陣がしっかり体を張って守れているということなので、これを崩すための策をもう少し考えなきゃいけないよねっていう意味では、そんなにネガティブに考える必要はないと思います。

(日本は2試合ともボール支配率で下回ったが)90分のなかでボールを持っているほうが強い、勝てるっていうわけではないんですよ。

しっかり自分たちがボールを保持して、ゲームを進めることも大事で、日本はそれが得意です。ただ、それだけでは勝てないってことを考えた時に相手の嫌がることをしなければいけないので、ロングボールで相手の陣地をとったりとか、やり方・戦術をうまく変えることが大事だと思います」

現時点で課題が見つかったという意味でポジティブにとらえているようだ。なお、FIFAランキングは、メキシコ13位、アメリカ15位、日本17位。

そのうえで、日本代表で期待したい選手としては、身長192cmを誇るDF望月ヘンリー海輝(町田ゼルビア)を挙げていた。

「身長192センチあるんですよ、大きいんですよ。

192cmある選手は基本的にセンターバックを任されることが多いんですけど、ヘンリー選手はひとつ前のウィングハーフ(ウィングバック)のポジションをやっているので。

困った時にサイドにロングボールを蹴った時にこの選手がいるから勝てるんですよ。困った時の高さ対策で、普段はセンターバックをやる(ような)選手が、もっと前でもいいんじゃないと外に張っているので、逃げ道が増える意味で日本代表の戦術の幅は広がります」

そして、槙野氏は、本大会までの9か月で、主力選手たちを脅かすような存在が出てこなければいけないとも口にしていた。

日本代表は、10月~11月に南米勢のパラグアイ、ブラジル、ボリビアと対戦する。

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