昨今TV業界には「炎上コメンテーター」がどの番組にも存在している。代表的な人物と言えば、本サイトでも取り上げている『サンデーモーニング』(TBS系)の張本勲氏や、今年、元貴乃花親方を執拗に叩いた横野レイコ氏などが挙げられる。


 両者とも激しい批判にさらされているが、どこ吹く風。人々を怒らせることで、視聴率を稼いでいるともとれるほどだ。そんな炎上コメンテーターは、昨今急増している。そこで今回はコメンテーターたちの「今年の炎上発言」を紹介しよう。

1:「プロレスって本気の戦いなんですか?」(古市憲寿)

 今年2月、『ワイドナショー』(フジテレビ系)で米プロレス団体大手・WWEのロイヤルランブルが取り上げられた。ゲストとして招かれたプロレス好きの芸人・ハチミツ二郎に対し、古市憲寿氏が「え、そもそもプロレスって、本気の戦いなんですか?」と発言したのだ。


 ハチミツ二郎は「風邪引けよ、本気に決まってるじゃねえか」と返したが、古市憲寿氏は「相撲くらい本気?」と火に油を注ぎ、プロレス、相撲ファンから非難を受けた。

 古市氏は『とくダネ!』(フジテレビ系)でも炎上を連発。もはや炎上コメンテーターの代名詞的な存在となっている。

2:「例えばAKBとか欅坂とかが、『こういう人キモい』って一発言えばいいじゃないですかね」(玉川徹)

 『モーニングショー』(テレビ朝日系)でたびたび炎上発言を繰り返す玉川徹氏も、日本を代表する炎上コメンテーターとなりつつある。

 特に批判を受けたのが、11月、東京メトロ千代田線6000系のラストランで鉄道ファンが先頭車両に殺到しパニックとなった件に対するコメントだった。玉川氏は「一般の人からすると温かい目では全く見れないですから」と断罪しつつ、アイドルグループを引き合いに出した。
「例えばAKBとか欅坂とかが、『こういう人キモい』って一発言えばいいじゃないですかねえ」とコメント。視聴者から「鉄道ファンを蔑視している」と批判が殺到することになった。

 玉川徹氏はこれ以外にも過剰な中国賛美や政権批判などを連発、政治思想が視聴者に受け入れられず猛批判を受けている。その様子は張本氏を彷彿とさせるもので、「炎上見たさ」に『モーニングショー』を見ている人も多い。しかし特定の政治思想に導くように「印象操作している」とみる視聴者も多いようで「テレビに出してはいけないのでは」と主張する人もいる。

3:「山口百恵さんが僕のことを好きで、ラブレターをもらった」(テリー伊藤)

 『サンデージャポン』(TBS系)で、テリー伊藤が亡くなった西城秀樹さんとのエピソードを披露。
「山口百恵さんが僕(西城さん)のことを好きで、ラブレターをもらった」と西城さんが話していた、と明かした。

 本人としては「イイ話」として紹介したかったのだろうが、ネットユーザーからは「それは言っちゃだめだろ」「西城さんも山口さんも家族がいるのに…」と批判が相次ぎ、炎上することになった。

 『スッキリ!』(日本テレビ系)降板後は炎上することが少なくなったテリーだが、物議をかもす発言はいまだに多い。

4:「テレビ朝日の事実公表はギリギリセーフ」(後藤謙次)

 テレビ朝日の女性記者が財務省の福田淳一事務次官(当時)からセクハラを受け、局に相談したにもかかわらず事実上対応がなかった件について、『報道ステーション』(テレビ朝日系)で後藤謙次氏が言及。「記者会見で事実を公表したので(テレビ朝日の対応は)ギリギリセーフ」と発言。そして、局の女性記者へのフォローについても「ギリギリセーフ」と述べ、話を政権批判にすり替えた。


 このコメントについて、小川彩佳アナは首を傾げ露骨に嫌そうな顔を浮かべた。一部では、彼女が秋で番組を降板した理由はこれだったとも噂される。後藤謙次氏はテレビ朝日から仕事をもらっている人間。その立場で「ギリギリセーフ」とジャッジしたことや、そこから政権批判につなげるやり口に猛批判が集まった。

 後藤謙次氏は大阪地震発生時にも政権を批判しており、「なんでも政権批判につなげるマン」と揶揄されていた。

 炎上で世間が大いに沸いた2018年。
来年は、穏やかな1年になるといいのだが…