中国のトレンド玩具ブランド「POP MART(ポップマート)」を代表するモンスターのキャラクター「LABUBU(ラブブ)」が海外でも爆発的人気となる中、「世界の雑貨の中心地」と呼ばれる中国浙江省義烏ではその偽物の縫いぐるみが氾濫していると、シンガポール華字メディアの連合早報が11日付で報じた。
ラブブは中国・香港出身のアーティスト、カシン・ロン氏が描くシリーズ「THE MONSTERS(ザ・モンスターズ)」に登場する一部のエルフ(妖精)の総称。
連合早報が中国メディアの報道を引用して伝えたとことによると、ラブブの縫いぐるみがオンライン・オフライン問わず供給不足に陥る中、義烏のマーケットには高精度な偽物も登場し、地元の市場監督管理当局が取り締まりに力を入れている。

当局の職員は「ラブブの製造と販売には正規品のライセンスが必要だ。偽物に対しては常に厳しい姿勢で臨んでいる」とし、「その量が多い場合は、公安に引き渡して処理することになる」と語る。
浙江省寧波市の税関ではこのほど、輸出商品の中から申告漏れの縫いぐるみやキーホルダーなどが大量に見つかった。パッケージにはポップマートのブランドロゴやラブブシリーズの柄が印刷されていて、権利者に連絡を取った結果、商標権や著作権の侵害に当たることが確認された。(翻訳・編集/柳川)