中国・深セン市の空港で19日、預け入れ荷物での受け付けを拒否されたドリアンを乗客がその場でむさぼり食う出来事があった。

中国メディアによると、北京在住の凌(リン)さんは3月に飛行機に乗った際にはドリアンをスーツケースに入れて預け入れ荷物として運んでもらえたことから、今回も同様に新聞紙にくるんだドリアン3個をスーツケースに入れて運んでもらおうとした。

しかし、その後、保安検査の際に「ドリアンは持ち込めません」と言われた。空港内の宅配業者に相談したものの「ドリアンは託送できない」と断られた。

やむを得ず、凌さんは同僚と2人でその場でドリアン3個を食べることに。量が多く、時間も迫っていたため、通りすがりの人にも「協力」を要請した。出発直前にドリアンの果肉を水筒に詰めて子どものために持ち帰ろうと試みたが、再び保安検査で止められ、泣く泣く破棄した。

凌さんは「ドリアンの値段は400元(約8000円)くらい。捨てるのはもったいなかった。飛行機の中ではゲップまでドリアンの臭いがした」と語った。

中国のネットユーザーからは「恐れ入るわ」「年寄りじゃあるまいし。そんなルールくらい分かるでしょ」「食べたいならネットで買いなよ」「私は食べないし、あの臭いが受け付けない」「他の乗客は一体何をしたってんだ。機内で彼女たちのドリアン臭のするゲップを嗅がされるなんて」「ドリアンの臭いがする人の搭乗を拒否すべきだ」といった声が上がっている。(翻訳・編集/北田)

編集部おすすめ