中国で16歳の少女が飛行機内で出産する出来事があった。

中国メディアの荔枝新聞によると、今月12日、海南省海口市から山東省青島市へ向かう山東航空SC4884便の機内で乗客の16歳の少女が腹痛を訴え、その後、乗務員と海口美蘭国際空港の医療スタッフが連携して機内で出産した。

同空港の職員は事実と認め、母子共に無事であることを明らかにした。少女と子どもはその後、海口市の病院に搬送されたと伝えられていることから、同便が離陸する前に起こった出来事とみられる。

一方、SNS上では「少女が性感染症に感染していた」との情報が流れたが、同空港の職員は「プライバシーにかかわる」として詳細を明かさず。また、山東航空の職員は「当該便は清掃・消毒を行い、その後の運航には影響が出ていない」と説明した。

海口市公安局によると、少女も交際相手も共に16歳以上であり、妊娠は双方合意の上であったため刑事事件には該当しないと判断された。ただ、13日に少女の両親から警察に「子どもの父親(少女の交際相手)に医療費を負担させたい」との相談があった。しかし、警察からは交際相手に連絡がつかず、後に少女の家族が「今後は自分たちで連絡を取る」と話したという。

病院によると、生まれた新生児の体重はわずか1000グラム。少女は海口市に旅行で訪れており、15日に両親と共に実家に戻った。海口市衛生健康委員会は「一部のネット上の情報が少女に深刻な傷を与えており、法的に拡散してはならない情報も含まれている。理性を保ってほしい」と呼び掛けた。(翻訳・編集/北田)

編集部おすすめ