北京市人民政府と中央広播電視総台などが共催する「2025世界人型ロボット運動会」が8月14日から17日まで北京で開催される。これは、世界初の人型ロボットを競技の主体とした総合的なスポーツイベントだ。
このロボット運動会「エネルギーリレー」は、オリンピックの聖火リレーに似ており、「聖火ランナー」の役目をロボットが担う。まず登場したのは、先ごろ世界初の人型ロボットによるハーフマラソンで優勝を果たした「天工」ロボット。長城の城壁を駆け抜け、エネルギーブロックを点灯させるパフォーマンスを披露した。続いて、「好漢碑(勇者の碑)」の前では、身長わずか75センチの愛らしい「小さな巨人」ロボットが歌を歌いながら「エネルギーリレー」のランナーを務めた。最後は、春晩(春節<旧正月>を祝う中国の国民的年越し番組)で注目を集めた「宇樹科技」のロボットが格闘パフォーマンスで「エネルギーリレー」を終えた。
この最初のエネルギーリレーに合わせて、「2025世界人型ロボット運動会」のスローガンとメダルも正式に発表された。スローガンは「知で未来を競う」。人とロボットが共生する知恵によって、より良い未来を創造していくという理念が込められている。
今後1カ月の間、北京市内の街角にロボットがフラッシュモブのように登場し、市民と偶然の出会いを果たす。エネルギーリレーに参加するロボットは動作パフォーマンスや協調作業などを通じて市民や観光客とのインタラクションを図り、全員参加型のテクノロジーフェスティバルを盛り上げていくという。