中国メディアの観察者網は29日、世界企業番付「フォーチュン・グローバル500」の2025年版で、中国の自動車大手の比亜迪(BYD)が初のトップ100入りを果たした一方で、中国の自動車メーカーの多くは前年より順位を落としたとする記事を掲載した。

米フォーチュン誌が世界の大手企業を2024会計年度の総収益に基づいてランク付けしたもので、それによると、ランクインした企業数は、中国本土、香港、マカオ、台湾からなる「大中華圏」が前年より3社少ない130社で、米国に次いで2位だったが、20年以降で最少となった。

中国の自動車・自動車部品メーカーは10社がランクインし、BYDは順位を52上げて91位となり初のトップ100入りを果たした。

11年連続でトップ100入りしていた上海汽車集団は順位を45下げて138位となり中国勢トップの座を失った。

浙江吉利控股集団は順位を29上げて155位となり、164位の第一汽車集団を抜いた。第一汽車集団は順位を35下げ、中国勢のランキングで2位から4位に後退した。

北京汽車集団は順位を9下げて201位となった。

昨年初めてトップ500入りを果たした奇瑞控股集団は順位を152上げて233位となり、中国勢のランキングで10位から6位に浮上した。

広州汽車集団は順位を71下げて252位となり、中国勢のランキングで4位から7位に後退した。

東風汽車集団は順位を51下げて291位。電気自動車用バッテリーメーカーの寧徳時代新能源科技(CATL)は順位を53下げて303位となった。中国兵器装備集団は順位を11上げて332位となった。

自動車メーカーの上位10社は、フォルクスワーゲン(12位)、トヨタ(15位)、ゼネラルモーターズ(35位)、フォード・モーター(36位)、ステランティス(40位)、メルセデス・ベンツグループ(48位)、BMWグループ(49位)、ホンダ(59位)、ヒョンデ(68位)、BYD(91位)の順。(翻訳・編集/柳川)

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