2025年7月30日、米女性ファッション誌コスモポリタンの台湾版はこのほど、夏に見たい日本のホラーアニメを特集した記事を掲載した。

記事は「ドラマやバラエティーに飽きた人に向けて、夏の暑さを吹き飛ばす日本のホラーアニメを紹介する。

冷房をつけずとも、見ているだけで背中がゾクッとすること間違いなし。目をそらさず眉一つ動かさずに1話見終えられるか、ぜひ挑戦してほしい」として次の7作品を紹介した。

1作目に「ダンダダン」第2期を挙げ、「米映画批評サイトのロッテントマトで批評家スコア100%を獲得した神作が再び登場した。霊媒師の家系に生まれた女子高生・綾瀬桃(モモ)とUFO・オカルト研究を愛するクラスメートの高倉健(オカルン)は口論をきっかけにそれぞれ『心霊トンネル』と『廃病院』を調査しに行くが、どちらも常識では説明できない怪異現象に遭遇する。突如として現れた危機に対し、モモは秘めた能力を覚醒させ、オカルンは呪いによって力を手に入れる。2人は円城寺仁(ジジ)の家で除霊を試みるが、一見平凡な依頼の裏には土地に根付いた恐ろしい風習が隠されていた。果たして彼らは脱出できるのか」と述べた。

2作目に「伊藤潤二『マニアック』」を挙げ、「伊藤潤二という名そのものが一種の恐怖だ。同作はホラー漫画の鬼才・伊藤潤二氏の作品の中から選りすぐりの怪奇物語を集めた短編集で、『富江』シリーズや『双一』シリーズなど伊藤作品を象徴するキャラクターが多数登場する。ホラーファンにとって見逃せない作品で、入門者にもお薦めの名作アニメだ」と勧めた。

3作目は「闇芝居」だとし、「肝試しをしたい人は見逃さないでほしい。同作は奇妙な都市伝説、伝統的な風習、言い伝えをテーマに、日本の伝統的な語り芸『紙芝居』の技法を取り入れ、絵物語をデジタル形式で表現している。

昭和の雰囲気を色濃く残す、新しいスタイルのショートホラーアニメで、現在第15期が配信されている」とした。

4作目は「タコピーの原罪」だとし、「ダーク版『ドラえもん』と称され、優しさと生々しさが入り混じった鬱(うつ)系のR指定神作とも評されている。ハッピー星からやって来た宇宙人のタコピーが地球にハッピーを広げようとするところから始まる。しかし地球到着早々にうまくいかず、餓死寸前になったところを小学4年生のしずかに救われる。しずかに笑顔がないことに気づいたタコピーは、あらゆる『ハッピー道具』でしずかを助けようと奮闘するが、しずかの置かれた環境は想像を絶するほど過酷で、タコピーの行動はかえって混乱を増すばかりのようだった」と説明した。

5作目には「光が死んだ夏」を挙げ、「ネットフリックスの世界ランキング(非英語作品)でトップ10入りを果たしたBLスリラーの話題作。田舎町で育った辻中佳紀と忌堂光は幼なじみだったが、冬の山中で光が事故に遭い、瀕死の状態で謎の怪物に取り込まれ、別の存在として帰還する。光の記憶と感情を持っているが、その本質は怪物だった。佳紀はそれを察しつつも、一緒に過ごす日々を手放せない。一方で町には他の怪物やそれを狩る者の影が忍び寄っていた」と言及した。

6作目には「見える子ちゃん」を挙げ、「X(旧ツイッター)発の人気ウェブ漫画が原作の話題作。ごく普通の女子高生の四谷みこの日常は、化け物が突然見えるようになった瞬間に一変する。

幽霊や怪異が何の前触れもなく現れ、『見えていない』と気づいていないふりをするが、存在は明確に可視化されていた。怖がって逃げ出すことも勇敢に立ち向かうこともなく、全力で完全無視することを選択する」と紹介した。

7作目に「地獄先生ぬ~べ~」を挙げ、「1990年代の人気漫画を原作とし、シリーズ累計発行部数2900万部を超える同作が26年ぶりに新作アニメとして復活した。鬼が宿るという左手を持つ教師・鵺野鳴介(ぬ~べ~)が、学校に現れる悪霊や妖怪から生徒を守るために日々奮闘する姿が描かれる。美しい作画と強化されたホラー演出が高く評価され、新世代のファンからも支持を得ており、SNSでは『妖怪の気持ち悪さが令和仕様にアップグレードされ、背筋が凍るほど怖い』といった声も上がっている」と述べた。(翻訳・編集/岩田)

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