台湾メディアのETtodayは3日、日本のタクシー運転手が台湾人客に対して見せてきたスマートフォンの文章が、多くの人を感動させていると伝えた。
記事は、「日本は台湾人が最も好きな国であり、コロナ後、多くの人がすでに何度も遊びに訪れている」とした上で、ある台湾のネットユーザーがフェイスブックのグループ「京都自由行究極攻略」でシェアした内容を紹介した。
それによると、投稿者は京都駅からタクシーに乗り、ホテルへ向かったが、その途中に運転手に今回の旅行で三千院に行く予定であることを伝えると、親切にも隠れた観光スポットをお薦めしてくれた。
そして、タクシーを降りる際に料金を支払おうとすると、運転手は頑なに断り、スマートフォンを差し出してきた。そこには、「Dear台湾人」と題するメッセージが表示されており、「私は台湾人の乗客の方からもう9年間も料金をいただいていません」「日本が津波や地震などでつらい時に、台湾の方はいつも温かく親切にしてくださいます」「どうぞ遠慮なく降りてください。日本旅行を楽しんでください」などと記されていた。
メッセージの最後には台湾で一般的な台湾華語(普通話)のほか、台湾語(閩南語)、客家語、アミ語の4種類の言語で「ありがとうございます」と書かれていたという。投稿者は感謝の気持ちを込めてどうしても運賃を渡そうとしたものの、断られてしまったそうだ。最後はお互いにお辞儀をして別れたとといい、投稿者はこの出来事を「忘れられない思い出」と振り返っている。
この投稿はすでに1万8000人が「いいね」を押したといい、台湾のネットユーザーからは「アミ語まであるとは!」「彼にお礼を言いにいきたい」「9年もこの善意の行動を続けているなんて、本当に心から感謝してくれてるんだね」「読んで目が潤んだよ」「料金を受け取らないって?。じゃあ別の方法で。京都に行く時にお土産を持っていこう」といったコメントが寄せられたという。(翻訳・編集/北田)