2025年8月7日、環球時報は中国企業の米国での上場数が過去最多を更新する見込みだとする英メディアの報道を紹介した。

記事が紹介したのはロイターの5日付文章。

記事によると文章は、中国国内の上場規制が厳しくなる中で米国市場への上場を選択する中国企業が増えており、米国で上場する中国企業の数が昨年1年間で64社だったのに対し、今年は6月末時点ですでに36社が上場していると伝えた。そして、現在ナスダックでの上場を待つ中国企業が40社以上あることから、順調にいけば年間の上場数が過去最多を更新する見込みだとした。

また、米国市場に上場する企業の多くは中小企業で、特定の事業を持たない将来的な買収や合併を目的とした特別買収目的会社(SPAC)による上場が多く、時間のかかる通常のIPOよりもスピーディーに上場を実現していると紹介。特にテクノロジー分野のスタートアップ企業がSPACを活用して見通しの明るい米国株式市場に上場し、資金調達を加速していると解説した。

文章は、現時点で中国企業100社以上が米国市場に上場しており、今年3月現在の時価総額は約1兆ドル(約146兆円)に上ると伝えた。そして、相次ぐ中国企業の上場に対して米国議会では中国企業の上場に制限を設けるよう求める声が出ているものの、中国企業は「こういった声がこれ以上強まらないことに賭けている」かのようになおも続々と上場を目指しているとした。(編集・翻訳/川尻)

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