西側メーカーが最近、中国の旅客機メーカー・中国商用飛機(中国商飛、COMAC)のC919旅客機に対する欧州航空安全機関(EASA)の認証プロセスを注視しています。認証を受ければ、この機種が欧州市場に進出する可能性があります。
「中国商飛」は今年6月のパリ航空ショーで、ブースにC909リージョナル旅客機、C919中距離幹線旅客機、C929長距離ワイドボディ旅客機の3種類の航空機モデルを展示しました。これについて、エアバスのギヨーム・フォーリー最高経営責任者(CEO)は、「今後の民間航空市場はエアバスとボーイングの2社による独占から3社の競争に変わるかもしれない」と語りました。
アイルランドのライアンエアのマイケル・オライリー最高経営責任者(CEO)はこのほど、C919について、「エアバスより10~20%安くなれば購入するつもりだ」との考えを示しました。
また、マレーシアのローク・シウ・フック交通相は、「東南アジアでの航空旅行事業の成長に加え、エアバスとボーイングの旅客機納入が滞っていることが、中国のC919旅客機に対する同地域の関心を高めている」と指摘しました。このほか、マレーシアの格安航空会社(LCC)エアアジア(AK)と新たに設立されたエア・ボルネオ(2P)は、「中国商飛」の旅客機への関心を示した上で、「航空会社は、航空機購入の多様化を望んでおり、より迅速な納入とより安価な選択肢を模索している。現在、ボーイングとエアバスの納期は非常に長いため、『中国商飛』は、航空会社が検討している航空機メーカーの一つであることは間違いない」と話しました。
さらに、米国国防大学(National War College、NWC)の東南アジア問題専門家であるザカリー・アブザ氏は、「C919はボーイングやエアバスの競合製品よりも価格優位性がある」と強調しました。(提供/CRI)