中国有人宇宙プロジェクト弁公室によると、河北省の懐来県に設置された地球外天体着陸試験場で行われていた有人月面着陸船の「攬月(ランユエ)」の着離陸総合検証試験が、8月6日に順調に完了しました。中国が有人宇宙船の地球外天体を想定した着離陸試験を行ったのは初めてでした。

攬月は、中国初の有人月面探査計画のために新たに開発された地球外天体有人降下・上昇機で、月面着陸モジュールと推進モジュールで構成され、主に月周回軌道と月面間の宇宙飛行士の輸送に用いられます。宇宙飛行士2人を乗せて往復することができ、月面車と科学研究用機器も積載されます。また、宇宙飛行士が月面に着陸した後には月面での生活拠点になり、エネルギー補給やデータ中継の拠点にもなり、月面滞在と月面での活動を支援します。

着離陸総合検証試験では、月面着離陸システムの方式、制御方式、月面接触時のエンジン停止の方式、GNC(誘導、航法、制御)および推進などの各サブシステム間のインターフェースの整合性について系統的かつ総合的な検証を行いました。(提供/CRI)

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