2025年8月9日、台湾メディアTVBSは、韓国で外国人客の乗車拒否など、タクシードライバーの態度に関する問題が取り沙汰されていると報じた。

記事は、昨今韓国・ソウルの観光スポットで外国人観光客に高額料金をふっかけたり、「英語ができないから」という理由で外国人客の乗車を拒否する現象が発生していると紹介。

ソウル市がこのほど100日間に及ぶ「観光品質整頓計画」を始動し、外国人観光客を欺くタクシー業者の行為を厳しく取り締まっていると伝えた。

そして、外国人客に対してメーター料金に加えて5000ウォン(約530円)を水増し請求している事例などが見つかったとし、このような行為を厳しく罰するほか、乗車拒否が発覚した場合約4300台湾ドル(約2万円)の罰金を科し、2回目は罰金を倍増、3回違反した場合は免許を剥奪することにしていると紹介した。

また、束草地域でも観光客への不親切な対応が問題になっていると指摘。ある韓国人インフルエンサーが動画を投稿し、イカ料理の露店主が客に対して高圧的な態度を取り、追加注文した料理を食べ終えていないうちに店から追い出したと訴えたところネット上で注目され、激しい批判の声が寄せられたと伝えた。

記事はさらに、サービス態度の問題だけでなく、韓国の物価高も旅行体験に影響を与えているとし、韓国の代表的な料理であるサムゲタンの平均価格が1万7540ウォン(約1900円)と5年前から25%も値上がりしたと紹介。鶏肉の価格上昇に伴っての値上げで、それによって売り上げが以前より少なくなっているというサムゲタン店主の話を伝えるとともに、豪雨や猛暑といった天災によって野菜や鶏肉以外の肉類も軒並み値上げしており、観光客の財布を圧迫していると報じた。(編集・翻訳/川尻)

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