中国のSNS・小紅書(RED)にて、劇場版「鬼滅の刃」無限城編を香港で鑑賞する際の注意喚起が複数投稿され、反響を呼んでいる。
劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来が先月18日に日本公開を迎え、今後世界150以上の国・地域での上映が予定されている。
今作にも激しい戦闘描写があるため、審査通過の可否は依然不透明だ。仮に中国公開が実現しても、流血部分の黒塗りや一部カットなど大幅な修正が加えられる可能性が高い。中国のファンからは「香港まで見に行くしかない」との声が相次いでいるが、そうした中で小紅書(RED)では、中国本土の人が「鬼滅の刃」を香港で鑑賞する際の注意喚起が投稿され、反響を呼んでいる。
ある投稿者は、「一部のファンは(中国で)名シーンを写真に収める習慣があるかもしれないが、香港の劇場内での撮影は違法である」とし、初犯者には最高5000香港ドル(約9400円)の罰金が科せられることを説明。「飲食物の持ち込みは、劇場で販売しているものを除き禁止されている」ともつづった。
また、別の投稿者は、「上映期間は通常約1カ月で、人気に応じて延長や追加上映があるため、慌ててチケットを取る必要はない」とした上で、「多くの香港人も『鬼滅の刃』を好むため、平日夜や週末の上映回は地元の人に譲ってほしい」との配慮を願い出た。さらに、事前にトイレを済ませてから入場することを推奨し、落ち着いて鑑賞できない子どもの入場や大声での会話は控えるべきだとした上で「みんなが互いに尊重し合い、寛容に支え合いながら『鬼滅の刃』を応援したい。映画を見るためにわざわざ香港まで訪れる友人たちには非常に感謝している。
これらの投稿に対してネットユーザーからは、「とても良い!やっと安心して映画を楽しめる!」「盗撮を禁止するのはとても良いことだと思う。中国の人は著作権意識があまり高くないから」「みんなで良い鑑賞環境を守ろう。上映中は撮影禁止(オープニングもエンディングも含む)。著作権を尊重して、みんなが最高の映画体験を楽しめるように」などと、共感する声が寄せられた。
一方、「オープニングの名シーンは撮ってもいいよね?何度も撮ってるけど捕まったことないよ」「食べ物の持ち込みは、堂々と持っていかない限り全然大丈夫。バッグに入れれば問題ないし、手荷物検査でも引っかからないよ」とのコメントも出ているが、これに対しては「それは単に運が良かっただけじゃない?映画が始まった時点で撮影は禁止されているんだよ。著作権についてちゃんと勉強してほしい」「ルールを守りたくない人や、こっそり飲み食いしよう人がたくさんいるけど、本当に恥をかかせないでほしい」などと、批判する声が寄せられた。(翻訳・編集/岩田)