中国のSNS・小紅書(RED)に17日、日本を旅行した30代の四川省在住女性の「日本は一度行くと忘れられなくなる国」との手記が投稿された。
家族と共に8日間の日本旅行をしたという女性は、印象深かったこととして、まず「秩序」を挙げ、「これは日本の典型的な社会文化。
次に「礼儀正しさ」を挙げ、「たとえ気まずくても礼を失しない微笑。これはおそらく、日本の実体経済がなぜ発展しているかという理由でもあるのだろう。デパートでも、観光地でも、スタッフの情緒的価値は素晴らしく、周囲の事物への感受性を常に高め、顧客体験(の良さ)は一流である」と称賛。「喧騒を極める大阪駅で私たちは何度か道に迷い、時折通行人に助けを求めることもあったが、誰もが笑顔で助けてくれ、道案内をしてくれる人もいた。振り返ってみると、こうした完璧な“サービス”の仮面の下には、どれほどの疲労や葛藤が隠されているのだろうかと思う」とつづった。
三つ目には「細部へのこだわり」を挙げ、「バスが車体を傾けて乗客の乗り降りを便利にした瞬間、乗客の身長の違いに合わせて高低差をつけた電車のつり革、そのまま飲むことができるほど清潔な公園の水飲み場。ここではトイレの清潔さですら子どもが驚くほどで、生活のあらゆる細部に彼らの精緻な美学がにじみ出ている」と述べた。
四つ目は「小さな不満」を挙げ、「日本での体験がすべて100%完璧というわけではない。
女性は「おそらく、こうした矛盾やギャップこそが、日本をなかなか懐かしさを断ち切ることができない不思議な国にしているのだろう。歴史と現実が交錯し、精緻さと不便さが共存、密集と疎遠さが同時に存在する国」とし、「日本で過ごしたこの数日間で、仕事や生活の中にあるしわのような感情もすべてきちんとアイロンがけされたかのように整えられ、人生経験が深まり、『私はちゃんと見られている』という感覚を覚えた。日本とは、一度行けば本当に長く心に残る場所だ」と結んだ。(翻訳・編集/北田)